Mark Gurman

  • 「iPhone 17 Air」の厚さは5.6ミリ、これまでで最も薄型
  • 「AirPods Pro3」に心拍数センサー搭載-「Apple Watch」も刷新
Apple iPhone Air Apple
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アップルは9日、スマートフォンの新モデル「iPhone 17」シリーズを発表した。これまでで最も薄型の「Air」も登場。標準機種のカメラ技術も向上させた。

  「awe dropping(言葉にできない)」をキャッチフレーズに、同社本社で開催したイベントでは、スマートウオッチの新モデルや、ワイヤレスイヤホン「AirPods」上位機種の改良版も発表した。

  同社は需要に減速が見られる中でも最大の収益源であるiPhoneに顧客を引き留めようとしている。スマートフォン市場の成熟に加え、アップルは中国などでの競争激化にも直面している。

  ティム・クック最高経営責任者(CEO)は発表イベントで、「iPhone Airはまさにゲームチェンジャーだ」と述べた。

  アップルによると、薄型モデルのAirは本体の両面にセラミックシールドを備え、耐久性を高めている。このモデルの厚さは5.6ミリメートルで、「非常に軽量」だという。新型「Pro」モデルは新しいアルミニウム製デザインを採用し、発熱を抑える仕組みを備える。性能は「iPhone 16 Pro」と比べて40%向上。Airと同様に本体の両面にセラミックシールドを搭載しているという。

  米国での価格は、標準モデルが799ドルからに据え置いた。一方、Proモデルは100ドル値上げされるが、ストレージ容量が従来の2倍に拡大されている。新たに追加されたAirモデルは999ドルからに設定し、価格帯の中間の位置づけ。

  日本での販売価格はiPhone 17が12万9800円から、iPhone Airが15万9800円から、iPhone 17 Proが17万9800円からとなっている。

  発売日は19日で、予約注文は12日から受け付ける。

  また同社は、ワイヤレスイヤホンの「AirPods Pro 3」も発表。約3年ぶりとなる新型モデルは健康管理機能が追加され、ノイズキャンセリング性能や装着感を改善した。

  心拍数センサーや人工知能(AI)を使ったライブ翻訳機能を搭載するAirPods Pro 3の価格は249ドル(日本では3万9800円)。同社によると、音楽再生時のバッテリー持続時間は6時間から8時間へと改善した。

  スマートウオッチ「Apple Watch」シリーズも3年ぶりに全面的に刷新した。上位モデルには血圧通知機能を新たに搭載し、下位モデルも機能を強化した。

  セルラー通信対応モデルでは、5G通信への対応が追加される。「Series 11」と「Ultra 3」には、新たに高血圧の兆候を検出する機能が搭載されたほか、新しい文字盤も用意。下位モデルの「SE 3」にも、健康関連機能の追加に加え、高速なチップと改良されたディスプレーが導入される。

  9月19日発売で、米国での価格はUltra 3が799ドル(日本では12万9800円)から、Series 11が399ドル(同6万4800円)から、SE 3が249ドル(同3万7800円)から。

原題:Apple Debuts iPhone 17 Lineup, Including Skinnier Air Model (2)
Apple Debuts Watches With Blood-Pressure, Satellite Features (1)
Apple Debuts AirPods Pro 3 With Heart-Rate Monitor, Better Fit(抜粋)