
[モスクワ 18日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は18日、同国はインフレ抑制のため経済成長を意図的に減速させており、景気後退には程遠いとの見方を示した。有力議員らとのテレビ会議で発言した。
プーチン大統領は「これは意図的な措置だ。インフレ抑制とマクロ経済の安定維持と引き換えに、経済成長を鈍化させている」と述べた。
ロシア中央銀行が9月初めに発表した報告書では、国内総生産(GDP)が2四半期連続で前期比減少していることが示された。これは景気後退の一般的な定義と一致している。
しかしプーチン大統領はそうした懸念を一蹴し、「景気後退はまだ先のことだと思う。労働市場がそれを反映している」と表明。ロシア中央銀行のナビウリナ総裁の見解に同意した。
ロシアの戦争経済は2023年に4.1%、2024年に4.3%と、主要7カ国(G7)諸国よりもはるかに高い成長率を示したが、このところ高金利の影響で急激に減速している。
