自民党総裁選挙は5人が争うことになりました。23日も公開討論会などが行われ、物価高への対応を含む経済・財政政策、少数与党の中での野党との連携のあり方などをめぐって論戦が続きます。
自民党総裁選挙は22日告示され、5人が立候補し、立会演説会で決意を訴えました。いずれも去年の総裁選挙に続く立候補です。
小林・元経済安全保障担当大臣は「自民党を前面に立って引っ張っていくのは若い力であり、その先頭に立つ覚悟だ。諦めではなく希望を。頑張れば報われる実感を。力強い、成長する日本をつくっていく」と述べました。
茂木前幹事長は「誰が次の総理・総裁になってもこの逆境から立ち直るのは極めて難しいが、逆風の先頭に立って日本を前に進めたい。自信と誇りを持てる国、子どもたちが未来は明るいと思える国をつくっていきたい」と述べました。
林官房長官は「わが国を取り巻く状況は決して明るいものではないが、まだまだ日本はやれるという強い気持ちで先頭に立って国のかじ取りをさせてほしい。『夜明け前が一番暗い』と言われるが、今の暗い時期をともに乗り越えていきたい」と述べました。
高市・前経済安全保障担当大臣は「日本をかけがえのない国にしてきた古来の伝統を守るために体を張る。未来の国家・国民のため『汗をかこう』という人を集めてチームをつくる。今までより、はるかに多くの女性に活躍してもらう」と述べました。
小泉農林水産大臣は「国民が多くの不安を抱えているのに自民党は向き合えていなかった。国民の声を聴き、国民が求める安全と安心を実現する政党に立て直していく。その先頭に立つ決意だ」と述べました。

5人は23日午前、党本部で共同記者会見に臨むほか、午後には党の青年局と女性局が主催する公開討論会に出席します。
物価高への対応を含む経済・財政政策、少数与党の中での野党との連携のあり方などをめぐって主張を展開します。

今回の総裁選挙は投票権を持つ91万人余りの党員・党友による党員投票が行われ、「国会議員票」と「党員票」はいずれも295票の、合わせて590票で争われる見通しです。
国会議員の投票は来月4日に党本部で行われ、前日までに投票が締め切られる「党員票」と合わせてその場で開票され、新しい総裁が選出されます。
各陣営は「党員票」を含め、支持拡大に向けた取り組みを活発化させています。
