▽数日中にガザ巡り「何らかの突破口」=米中東特使<ロイター日本語版>2025年9月25日午前 5:17 GMT+9

数日中にガザ巡り「何らかの突破口」=米中東特使

[ニューヨーク 24日 ロイター] – 米政権のウィットコフ中東担当特使は24日、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡り、「数日中に何らかの突破口を発表できると期待し、確信していると言ってもいい」と述べた。

ウィットコフ氏は、トランプ大統領がアラブ諸国などの首脳らと23日に行った協議で、中東地域およびパレスチナ自治区ガザの和平に向けた21項目の計画書を提示したと明らした。

トランプ大統領は23日、国連総会に合わせ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、エジプト、ヨルダン、トルコなどの首脳や当局者らと会談し、ガザ情勢について協議した。

ウィットコフ氏は、協議が「非常に生産的」だったとし、和平に向けた計画書は「イスラエルだけでなく、この地域の近隣諸国の懸念に対処している」と説明した。

▽ガザ支援船団にドローン攻撃、グレタさんら乗船 伊がフリゲート艦派遣<ロイター日本語版>2025年9月25日午前 5:50 GMT+9

ガザ支援船団にドローン攻撃、グレタさんら乗船 伊がフリゲート艦派遣

[アテネ/ローマ 24日 ロイター] – パレスチナ自治区ガザへの支援物資輸送を目指す国際支援船団は24日、ギリシャ沖の公海上でドローン(無人機)による攻撃を受けたと発表した。ドローンは爆発したが乗船者全員が無事だとロイターに語った。船団によると、11隻に影響が出たものの、航行を続けるという。

イタリアのクロセット国防相は、今回の攻撃に対し「最も強い非難」を表明した。現時点で攻撃の当事者は確認できていないとしている。その上で、クレタ島の北方を航行していたイタリア海軍の多目的フリゲート艦が「救助活動の可能性に備えて」船団に向けて「進行中」だと言及。

国際支援船団は約50隻の民間船からなり、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんなどの活動家や弁護士らが乗船している。船団に加わる「ガザへの行進・ギリシャ」の広報担当者は、ギリシャのガヴドス島沖約56キロの公海上でドローン12機による攻撃を受けたと説明。爆発したドローンがどこの国のものかなどは不明としながらも、イスラエルと同盟国を非難し、威嚇に屈しない姿勢を示した。

イタリア当局者は、海軍の動員は、主に船上の自国民支援のためだと述べた。

イスラエルは船団の活動家らがイスラム組織ハマスと共謀していると繰り返し主張。イスラエルの外務省報道官は23日、イスラエルの港で物資を引き渡し、ガザへの輸送をイスラエル当局に委ねなければ、イスラエルは阻止のため「必要な措置を取る」と警告している。

▽イスラエル軍、ガザ市中心部へ進撃 医療施設への影響も深刻化<ロイター日本語版>2025年9月24日午後 11:57 GMT+9

イスラエル軍、ガザ市中心部へ進撃 医療施設への影響も深刻化

[カイロ 24日 ロイター] – イスラエル軍は24日、パレスチナ自治区のガザ市中心部に向けて進撃を続けている。停戦への希望を抱いてとどまっていたパレスチナ人住民の生命に危険が及んでいる。

イスラエルは、国際社会から停戦を繰り返し求められているにもかかわらず、ガザ市への軍事作戦を継続し、住民に南部への避難を促している。

これまでに数十万人がガザ北部から退去したが、安全上のリスクと広範な食糧不足のため、避難をためらう住民も多い。

医療関係者によると、24日にはイスラエル軍が市中心部の避難用シェルターを攻撃し、少なくとも20人が死亡、多数が負傷した。

イスラエル軍は、今回の攻撃はハマス戦闘員2人を標的としており、地域の民間人への被害軽減に努めたと述べた。

目撃者によると、市内では戦車が人口密集地域に進入したほか、病院の近くにも戦車が目撃されたという。

パレスチナ赤新月社は酸素ステーションが被害を受けたと発表した。

目撃者やハマスのメディアによると、戦車はガザ最大のアル・シファ病院にも接近しているという。イスラエル軍はハマスの戦闘員が病院敷地内から発砲したと発表したが、ハマスはこれを否定。ハマスの治安当局者は「犯罪集団」が病院施設の外から銃撃したと述べた。

ロイターは矛盾する説明を独自に検証することができなかった。

▽イラン「核兵器を追求せず」、大統領が国連演説 制裁巡り英仏独を非難<ロイター日本語版>2025年9月25日午前 1:00 GMT+9

イラン「核兵器を追求せず」、大統領が国連演説

[国連 24日 ロイター] – イランのペゼシュキアン大統領は24日、 国連総会の一般討論演説で、イランには核兵器を製造する意図はないと述べた。

ペゼシュキアン氏は「ここで改めて宣言する。イランはこれまで核爆弾の製造を求めたことはなく、今後も決して求めることはない。イランは核兵器を追求しない」と語った。

英仏独は8月28日、イランが2015年の核合意に違反しているとして制裁発動に向けた30日間のプロセスを開始。その期限が今月27日になるが、英仏独はイランが国連核査察団によるアクセス再開や米国との協議など複数の条件に応じれば最長6カ月間、期限を延長すると提案している。

ペゼシュキアン氏は、 英仏独 による措置は「違法」とし、「米国の意向に従って行われた」と非難。「英仏独は誠実さを反故にし、法的義務を回避した。イランの合法的な是正措置を重大な違反であるかのように見せようとしている」と述べた。