Amara Omeokwe
- 「大惨事の発生を待つより、先手を打って事前に利下げするべきだ」
- 過度に引き締められた状態を長く続ければ失業率は大幅上昇の恐れ
マイラン米連邦準備制度理事会(FRB)理事は、迅速に利下げを行わなければ、経済に悪影響を及ぼすリスクがあると警鐘を鳴らした。
マイラン氏は25日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「経済が急減速するとは考えていない。労働市場が崖から落ちるような事態になるとも思わない」と述べうえで、リスクを踏まえると「大惨事の発生を待つより、先手を打って事前に利下げするべきだ」との考えを示した。
同氏は即時かつ積極的な利下げを求める点で、米金融政策当局者の間でも異例の立場にある。同氏は、現在4.00-4.25%のレンジにある米政策金利が、経済を刺激も抑制もしないとされる「中立」金利を大きく上回っており、非常に景気抑制的な水準にあると主張した。
「中立金利は低下傾向にあり、それに応じて政策も調整することが求められている」とマイラン氏は述べ、「金融政策が過度に引き締められた状態を長期間続けると、失業率が大幅に上昇する恐れがある」とも述べた。
原題:Fed’s Miran Says Economic Vulnerability Calls for Rapid Cuts (1)(抜粋)
