▽小泉進次郎氏陣営が「ステマ要請」 文春報道の事実関係認める「ルール守る方針共有」<産経ニュース>2025/9/25 20:52

小泉進次郎農水相(春名中撮影)
小泉進次郎農水相(春名中撮影)

自民党総裁選に立候補した小泉進次郎農林水産相の陣営が、インターネット上の配信動画に小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう要請するメールを陣営関係者に送っていたことが25日分かった。今週発売の週刊文春が報じ、小泉氏陣営の事務局幹部を務める小林史明衆院議員が国会内で記者団に事実関係をおおむね認めた。

報道によると、小泉陣営の広報班長を務める牧島かれん元デジタル相の事務所が陣営関係者に「ニコニコ動画」にポジティブなコメントを書いてほしいとメールで要望。「総裁まちがいなし」や「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」などのコメント例を紹介した。

小林氏は「陣営としてルールを守ってやっていく方針を共有している」と述べた。報道では、「ビジネスエセ保守に負けるな」という文例もあったとした。小林氏は「(総裁選候補で保守派の)高市早苗前経済安全保障担当相を批判したという意味では全くないと牧島氏も言っている」と語った。

▽維新の藤田文武共同代表、連立協議に応じる考え…自民新総裁から打診あれば「交渉のテーブルにつく」<読売新聞オンライン>2025/09/26 05:00

日本維新の会の藤田文武共同代表

 日本維新の会の藤田文武共同代表は25日、自民党の新総裁から政権入りの打診があった場合、「交渉のテーブルにつくことは当然だ」と述べ、連立協議に応じる考えを表明した。読売新聞の取材に明らかにした。

日本維新の会の藤田文武共同代表

 維新内には災害時に首都圏機能を代替する「副首都構想」の実現に向け、連立入りすべきだとの声がある。藤田氏は、自民総裁選(10月4日投開票)の論戦を踏まえ、「与党も主要野党も過半数の勢力がない中、連立拡大を模索する候補者がほとんどだ」との認識を示した。

 これに関連し、自民の森山幹事長と維新の遠藤敬国会対策委員長が25日、国会内で会談した。会談では社会保障と税の一体改革や、自民が参院選公約で掲げた1人2万円の現金給付に代わる物価高対策などを巡って意見を交わしたという。会談には、自民の坂本哲志国対委員長が同席した。

▽「野田-安住体制」で与党にパイプ 立憲、自公と協議枠組みで布石<毎日新聞>2025/9/26 05:00

立憲民主党の両院議員総会後、報道陣の取材を終えた野田佳彦代表(左)と取材対応に臨む安住淳幹事長=同党本部で2025年9月11日午後1時39分、平田明浩撮影
立憲民主党の両院議員総会後、報道陣の取材を終えた野田佳彦代表(左)と取材対応に臨む安住淳幹事長=同党本部で2025年9月11日午後1時39分、平田明浩撮影

 少数与党として初めて臨む自民党総裁選と並行し、連携・連立の相手となり得る野党各党の動きも活発化している。立憲民主党の野田佳彦代表は総裁選告示に先んじ、国対委員長経験が長く与野党にパイプがある安住淳氏を幹事長に起用した。「給付付き税額控除」など立憲が主張する重要政策で自民、公明両党との協議にこぎつけるなど存在感を高めている。

 「制度設計を具体的に進めていくための協議体だということで参加した。3党とも共通の認識になった」

 安住氏は25日、給付付き税額控除を巡り自民の森山裕、公明党の西田実仁両幹事長らと協議後、記者団に誇らしげに語った。

 減税と給付をセットで実施する給付付き税額控除は、物価高騰対策として立憲が2024年衆院選や7月の参院選の公約で掲げた。消費税収の一部を中低所得者に還元する制度だ。総裁選では高市早苗前経済安全保障担当相が公約に記した。9月19日にあった石破茂首相(自民党総裁)と野田氏らによる自公立の党首会談で、3党で協議を進めることを確認しており、25日から幹事長による実務的な話し合いが始まった。

 党首会談は、8月4日の衆院予算委員会の質疑で野田氏が首相に要請したが、実施されないまま首相が退陣表明に追い込まれた。9月16日に安住氏が就任あいさつで森山氏を訪ねた際、首相が応じる意向だと伝えられ実現した。立憲幹部は「自民側から話があった」と語るが、野田氏は「幹事長間でのやり取りの中でお膳立てができた」と安住氏の働きを示唆した。

執行部刷新の背景

 24年衆院選で立憲は議席を98から148に伸ばしたものの、実現を公約した選択的夫婦別姓制度導入や企業・団体献金禁止などで野党の足並みがそろわなかった。…