▽ハンガリーからドローンか、ウクライナ国境付近=ゼレンスキー大統領<ロイター日本語版>2025年9月27日午前 12:22 GMT+9

[キーウ 26日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、偵察用ドローン(無人機)がウクライナ領空を侵犯したと発表した。軍の予備的な評価によると、ドローンはハンガリーのものとみられ、ウクライナ西部国境付近の産業の潜在力を偵察していた可能性があるとした。
ハンガリーのオルバン首相は、西側諸国によるウクライナへの軍事支援に懐疑的。他の欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)加盟国に比べ、ロシアとの関係を維持しているため、ハンガリーとウクライナ関係はしばしば緊張している。
▽ウクライナ軍総司令官、ロシアの春・夏の作戦は失敗と指摘<ロイター日本語版>2025年9月26日午後 8:32 GMT+9
By Max Hunder

[キーウ 26日 ロイター] – ウクライナ軍のシルスキー総司令官は、ロシアが今年春と夏の攻勢で目標を達成できなかったと指摘した。戦場でロシアがウクライナの2倍の砲弾を撃っていると述べた。
シルスキー総司令官は「ロシア軍の春と夏の作戦は事実上阻まれたと言える」と会議で記者団に語った。
最近のロシア軍は、ドローン(無人機)などの攻撃に阻まれ、前線の数カ所で少しずつ前進している状況。ウクライナは、わずかな前進にも多くの人的犠牲が出ていると指摘する。死傷者の情報はウクライナもロシアもめったに開示しないが、西側情報機関はウクライナでの死傷者数が100万人を超えると推定する。
シルスキー氏によると、現在ウクライナの前線は1250キロメートルに及び、推定71万2000人のロシア軍兵士が戦闘に参加している。
ウクライナ北東部スムイ州と東部ハリキウ州に「緩衝地帯」を作り、ドネツク州のポクロフスク市を占領して同州全域を掌握するというロシア軍の計画は失敗に終わったと述べた。
現在、ロシア軍はドネツク州の70%以上を管理下に置いており、全面的な占領は重要な作戦目標となっている。
シルスキー氏は、ロシア軍が初夏以降、渓谷や森林地帯で、4─6人の小規模な突撃部隊を多数、同時に使用する戦術を実施していると述べた。
▽ロシア外相、NATOとEUが「本物の戦争」宣言と非難<ロイター日本語版>2025年9月26日午前 9:11 GMT+9

[国連 25日 ロイター] – ロシアのラブロフ外相は25日、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)がウクライナを通じてロシアに「本物の戦争」を宣言していると非難した。
ラブロフ氏は国連における20カ国・地域(G20)外相会合で「ウクライナの危機は西側の挑発がもたらした新しく明確な事例であり、これを通じてNATOとEUは既にわが国に実質的な戦争を宣言し、直接関与している」と主張した。
またラブロフ氏は、ロシアに対する姿勢が厳しくなったと受け止められた今週のトランプ米大統領の発言には触れず、ウクライナ戦争を引き起こしたのは西側の行動だというロシアの立場を繰り返した。
一方英国のクーパー外相は、演説を始めようとした際に退出しかけたラブロフ氏を呼び止め、ロシアこそがウクライナに「挑発によらざる侵略戦争」を仕掛けたと反論した。
クーパー氏は「戦争の大義についていくら虚偽の幻想で世界をねじ曲げ、ロシアから偽情報や政治宣伝を流しても、誰も納得などしない」と切り捨てた。
EUのカラス外交安全保障上級代表は、世界の主要国にロシアへの国際的な圧力を行使するよう改めて訴えた上で「ウクライナを征服しようというロシアの目標が変わった形跡はない」と強調した。
