▽キーウなどに大規模無人機・ミサイル攻撃、4人死亡 12時間超継続<ロイター日本語版>2025年9月29日午前 6:45 GMT+91

By Pavel PolityukMike Collett-White

ロシアが無人機とミサイルで大規模空爆、キーウでは少なくとも3人死亡

[キーウ 28日 ロイター] – ウクライナの首都キーウ(キエフ)などで28日未明、ロシアのドローン(無人機)数百機とミサイルによる激しい空爆があり、少なくとも4人が死亡、数十人が負傷した。キーウへの空爆は全面侵攻開始以降、最も長時間にわたる攻撃の一つとなった。

隣国ポーランドは南東部の2都市付近の空域を閉鎖し、空軍が戦闘機を緊急発進させた。

ウクライナ軍はロシアが夜間に無人機595機とミサイル48発を発射し、ウクライナ防空部隊が無人機568機とミサイル43発を撃墜したと発表。攻撃の主な標的はキーウだったと指摘した。

ゼレンスキー大統領は、12時間以上続いた攻撃で子ども1人を含む4人が死亡、80人が負傷し、工場や住宅、発電施設などが被害を受けたと述べた。南東部の都市ザポリージャにも「非常に激しい」攻撃があり、約40人が負傷したという。

ロシア国防省はウクライナの飛行場を含む軍事施設を標的に、長距離兵器と無人機を使った「大規模」攻撃を実施したと発表した。

ゼレンスキー氏は国際社会に対し、ロシアのエネルギー収入を断つために断固とした措置を取るよう改めて要請。メッセージアプリ「テレグラム」に「断固とした行動を取るべき時はとうに過ぎており、米国、欧州、主要7カ国(G7)、20カ国・地域(G20)による強い対応を期待する」と投稿した。

またビデオ演説で、ロシアは国連総会が開かれている間、「文字通り毎日、毎時間ウクライナを攻撃した。卑劣な攻撃だ」と述べた。

さらに、欧州による対ロシア追加制裁について、ロシアのエネルギー資源、特にタンカーを標的とすることが重要だとした。

▽ロシア外相が西側に警告 「いかなる攻撃にも断固とした対応」<ロイター日本語版>2025年9月28日午前 11:02 GMT+9

By Tom BalmforthMichelle Nichols

ロシア外相が西側に警告 「いかなる攻撃にも断固とした対応」

[国連 27日 ロイター] – ロシアのラブロフ外相は27日、西側諸国に対し、ロシアに対するいかなる攻撃も「断固とした対応」に直面すると警告した。

ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の間では過去数週間、領空への無人機侵入を巡り緊張が高まっている。

ラブロフ氏は国連総会の演説で「わが国に対するいかなる侵略にも断固たる対応が取られる」と明言した。

ロシアに関連するとみられる相次ぐNATO領空の侵犯は東欧諸国を不安に陥れている。ウクライナにおけるロシアの戦争が近いうちに終結するという期待は薄れつつある。

トランプ米大統領は先日、NATO加盟国に対し領空侵犯したロシア機の撃墜を支持する考えを表明した。

ラブロフ氏は国連総会演説後の記者会見でトランプ大統領の発言を一蹴する一方、ロシア国内の航空機に対する動きについても警告を発し「わが国の領空内でいかなる飛行物体、いかなる物体であっても撃墜しようとする試みがあれば、領土保全と主権に対するそのような甚だしい侵害を後悔することになる」と述べた。

同氏は総会演説で、ロシアはこれまで欧州連合(EU)やNATO諸国を無人機やミサイルで攻撃したことはなく、今後もそうする計画はないと述べている。

また、最近のトランプ氏のロシアに対する姿勢の変化にもかかわらロシアは今後もトランプ政権との「率直な対話」に前向きであることを明らかにした。

▽トランプ氏、ウクライナへの長距離兵器供与・使用制限解除に前向き=報道<ロイター日本語版>2025年9月27日午前 8:03 GMT+9

トランプ氏、ウクライナへの長距離兵器供与・使用制限解除に前向き=報道

[26日 ロイター] – トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に対し、ウクライナ軍が米国製の長距離兵器を使いロシア国内を攻撃することへの制限を解除する用意があると伝えたことが分かった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が26日、当局者の発言として報じた。

ロイターはこの報道を確認できていない。

また、これに先立ち、ニュースサイトのアクシオスは関係筋の情報として、ゼレンスキー大統領が23日に国連総会に合わせて行ったトランプ大統領との会談で、ロシアのプーチン大統領に停戦受け入れを迫るため、米国製長射程巡航ミサイル「トマホーク」の供与を要請したと報じた。

ゼレンスキー大統領はアクシオスと行った別のインタビューでも、トランプ大統領に長距離兵器を要請したと語っていた。

▽ハンガリーからドローンか、ウクライナ国境付近=ゼレンスキー大統領<ロイター日本語版>2025年9月27日午前 12:22 GMT+9

ハンガリーからドローンか、ウクライナ国境付近=ゼレンスキー大統領

[キーウ 26日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、偵察用ドローン(無人機)がウクライナ領空を侵犯したと発表した。軍の予備的な評価によると、ドローンはハンガリーのものとみられ、ウクライナ西部国境付近の産業の潜在力を偵察していた可能性があるとした。

ハンガリーのオルバン首相は、西側諸国によるウクライナへの軍事支援に懐疑的。他の欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)加盟国に比べ、ロシアとの関係を維持しているため、ハンガリーとウクライナ関係はしばしば緊張している。