▽「同性婚には反対」自民・高市氏、自民総裁候補が中高生と討論 英語での回答リクエストも<産経ニュース>2025/9/29 09:58

自民党総裁選(10月4日投開票)の5候補は28日夜、インターネットで配信されたN高グループとN中等部の中学・高校生約30人との討論会に出席した。高市早苗前経済安全保障担当相は同性婚について問われ、「反対の立場だ」と明言した。
「同性パートナーはいい」高市氏
回答者を指定する形式のやり取りの中で、生徒から高市氏に対して同性婚に関し、「世論、数値、憲法、価値観、当事者の声など、さまざまな観点から考えることができるが、どういった観点を重視して賛否を考えるか」と質問が投げかけられた。
高市氏は「とても難しい質問だ」と前置きし、「私は基本的には同性婚には反対の立場だ。憲法で結婚は両性の同意によるとされている。だから、現時点で同性婚に賛同する立場ではない。ご期待に沿えないかもしれないけど」と述べた。そのうえで「同性のパートナーはいいと思いますよ」とフォローしていた。
小泉氏「正確に伝えたいので」日本語で
別の生徒は、英語で「なぜ首相になりたいのか、いつそれを決めたのか、英語で答えてほしい」と求めた。
小泉進次郎農林水産相は日本語で「正確に伝えたいので」と英語での回答を断り、「いま日本の中で世界の動きをみていると、このままのスピードと政策の強度では次の世代に間に合わないという危機感を持ったことが大きい」と述べた。
小林鷹之元経済安保担当相は英語で「日本語で話させて」と照れ笑いを浮かべた後に、日本語で「2012年に国会議員になったときから、いつかこの国のかじ取りを担えるような政治家になりたいという思いでこれまでやってきた。もう一回、世界の真ん中で日本を立たせたい」と強調した。
茂木敏充前幹事長は英語で「いつ、約10年前。なぜ、日本を世界のリーディングカンパニーにし、グローバルヘルス(国際保健)や地球温暖化など多くの国が直面している問題を解決したい」と述べた。林芳正官房長官も英語で「首相になりたいと思ったのは人生で3回ある。最初は1973年に小学校を卒業したとき。次は1995年、最初に参院選に挑戦したとき。最後は2009年、最初に総裁選に挑戦したときで、そこから挑戦し続けている」と述べた。
高市氏も英語で「いつ、24歳の時。なぜ、私は日本をとても愛している」と語った。
▽情勢調査上位の小泉・高市・林氏、野党との連立協議に意欲…総裁選5氏TV討論で<読売新聞オンライン>2025/09/29 07:30
自民党総裁選(10月4日投開票)の立候補者5氏は28日、NHK番組に出演し、少数与党下での野党との向き合い方などを巡り主張を展開した。読売新聞社の情勢調査で上位争いを演じる小泉進次郎農相と高市早苗・前経済安全保障相、林芳正官房長官の3氏は、連立の枠組み拡大に向けた野党との協議に強い意欲を示した。
小泉氏「最後はトップ同士の判断も」
小泉氏は「政治の安定を考えれば連立(拡大)が一番だが、我々が『この党がいい』『この党はダメ』と言える立場ではない」と述べた。日本維新の会と良好な関係を築くが、選択肢は限定せずに、連立の可能性を探る立場を示したものだ。小泉氏は、連立合意の実現に向けて「最後はトップ同士の判断も極めて重要な局面だ」とも強調した。
高市氏「最初の組閣から加わってもらう」
衆参両院で少数与党にあるため、臨時国会での首相指名選挙前に連立協議が行われる可能性もある。高市氏は「首相指名まで(の連立合意)となったら大変だが、すぐ動いてチャレンジする。最初の組閣から加わってもらう」と語った。交渉に際しては「財政に関する考え方は肝になる」と述べ、積極財政路線で一致できる野党を重視する考えを説明した。
林氏「政策合意を同時に進めるのが大事」
林氏も首相指名選挙までの実現が「望ましい」としつつ、「そこでできなかったら終わりではなく、連立交渉と、(個別)政策の合意を同時に進めていくことが大事だ」と指摘した。
茂木敏充・前幹事長は「最低でも(来年の)通常国会が始まるまでには詰めたい」と述べた。小林鷹之・元経済安保相は「連立を目指すが、連立ありきではない。自民党の考え方をある程度共有してもらえる政党でないと、なかなか難しい」と慎重さもにじませた。
▽自民党総裁、男性は高市氏40%小泉氏25% 女性は小泉氏35%高市氏24% 共同調査<産経ニュース>2025/9/28 21:12

自民党総裁選(10月4日投開票)に向け、共同通信が27、28両日に実施した自民党支持層への電話調査で、次の党総裁に誰がふさわしいかの回答を男女別に見ると、男性は高市早苗氏が最多の40・5%、小泉進次郎氏は25・4%だった。女性は小泉氏が最多の35・6%で、高市氏が24・6%と順位が逆転した。
年代別では、20~70代は高市氏が最多だったが、18、19歳と80歳以上では小泉氏がトップだった。
新しい総裁に最も期待する政策課題に「景気・雇用」と回答した人の39・7%が高市氏を次期総裁にふさわしいとした。「物価高対策」を選んだ人の38・7%は小泉氏を支持した。「外交・安全保障」では高市氏が46・2%で一番多く、林芳正氏が22・1%で続いた。
高市氏支持者、野党協力相手は国民37%参政13% 小泉氏支持者は維新38% 共同調査
▽外国人政策「厳格化」競う総裁候補たち 参院選大敗の「反省」が背景<朝日新聞デジタル>2025年9月27日 11時00分
自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した5人は、濃淡こそあれ、外国人受け入れ政策の厳格化を訴えている。外国人政策が総裁選の論点になるのは異例だ。背景には、参院選大敗の引き金になったという「反省」がある。
小泉進次郎農林水産相は立候補を表明した20日の会見で、最近の自民党には「国民の思い」を感じ取る力が足りなかったと述べた。その一つに挙げたのが、外国人の増加による「不安」だった。
参院選では、外国人政策が争点に急浮上した。参政党が「日本人ファースト」をスローガンに「行き過ぎた外国人受け入れ反対」などと訴えて躍進した。自民党も「違法外国人ゼロ」を掲げたが、結果は大敗だった。
自民党は参院選の総括で、訪日客の急増で住民の暮らしなどに影響が出るオーバーツーリズムの問題や、外国人が投機目的で不動産を買って家賃高騰などに影響しているという指摘によって、「外国人を優遇している」との疑念が生まれ、支持層の一部が新興政党に流れたと分析した。
自民党総裁選で論戦となりそうなテーマについて、各候補の主張を軸に朝日新聞デジタル版で5回にわたり連載します。こちらは連載4回目の記事です。

