▽オデーサなどウクライナ2州の住民、ロシア編入望む=クレムリン<ロイター日本語版>2025年10月1日午前 1:11 GMT+9

[モスクワ 30日 ロイター] – クレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官30日、ウクライナ南部オデーサ(オデッサ)とミコライウには「ロシアへの編入」を望んでいるものの、声を上げることを恐れている人々が「大勢」いるとの見方を示した。
ペスコフ氏は、これら地域の住民がロシアへの編入を問う投票を行うことが許された場合、どうなるかという記者団からの質問に対し、「オデーサとミコライウに、ロシアと運命を共にしたいと願う人々が大勢いるのは確かだ」と言及。その上で、「今これらの人々がこれを支持する声を上げることは不可能だろう。それは単に命を脅かすことになるからだ」と述べた。自らの発言を裏付ける証拠は示さなかった。
ウクライナ外務省はペスコフ氏の発言に関するコメント要請に直ちには応じていない。
▽ハンガリーとウクライナ、ニュースサイトへのアクセス遮断で応酬<ロイター日本語版>2025年9月30日午後 2:43 GMT+9

[ブダペスト 29日 ロイター] – ハンガリー政府は29日、12のウクライナのニュースサイトにアクセスできないようにしたと発表した。ウクライナ政府による同様の措置に対抗した。ロシアのウクライナ侵攻以降、ハンガリーとウクライナの関係は悪化している。
ウクライナ政府は今月、親ロシア的な見解が掲載されていると考えられる多様なウェブサイトへのアクセスを遮断した。対象にはハンガリー政府寄りニュースサイト「origo.hu」など8つのハンガリー語ポータルサイトが含まれている。
ハンガリー政府が遮断したウェブサイトの大半は、ウクライナで広く読まれている。そのうちウクライナのメディア「ヨーロピアン・プラウダ」はウクライナの欧州連合(EU)加盟へ向けた取り組みと、加盟を阻止しようとするハンガリーの動きをきめ細かく追跡している。
ハンガリーのグヤーシュ首相府長官は、ウクライナはハンガリー語のポータルサイトを、対ロシア制裁とウクライナへの軍事支援に批判的で、かつEUと北大西洋条約機構(NATO)は分断されて非効率だと批判したという理由で禁止したと述べた。
一方、ウクライナ外務省の報道官は、ニュースサイトへのアクセス遮断について、ウクライナのサイトは「事実に基づく報道」を行っているという点で違いがあると指摘。「ウクライナはロシアのプロパガンダを阻止しているが、ハンガリー政府は事実に基づく報道への自国民のアクセスを阻止している」とXに投稿した。
ハンガリーのオルバン首相は西側によるウクライナへの軍事支援に懐疑的な姿勢を続けており、ロシアのプーチン大統領と良好な関係を維持している。
▽欧州とロシア、もはや「平和な関係にない」とドイツ首相<ロイター日本語版>2025年9月30日午前 10:19 GMT+9

[デュッセルドルフ(ドイツ) 29日 ロイター] – ドイツのメルツ首相は29日、欧州はロシアと「戦争状態にはないが、もはや平和な関係でもない」と述べた。
メディア向けイベントで、ロシアの戦争は「われわれの民主主義に対する戦争で、われわれの自由に対する戦争だ」とし、ロシアの意図は欧州の結束を弱めることだと語った。
また、凍結されたロシア資産を活用してウクライナの戦争資金に充てる欧州連合(EU)の計画を最近支持したことにも言及し、この動きにより今後3─5年にわたりウクライナに軍事支援を提供できる可能性があると指摘。
その間にロシアは戦争を継続することが経済的に不可能になる可能性があると述べた。
