▽米、イラン人約400人を強制送還へ 両国が異例の協力<ロイター日本語版>2025年9月30日午後 7:16 GMT+9

米、イラン人100人を強制送還=NYT

[30日 ロイター] – イラン外務省高官は30日、トランプ米大統領による移民取り締まりの一環として、米国が不法に入国するなどしたイラン人約400人の強制送還を計画していると明らかにした。

同省のホセイン・ヌシャバディ氏は政府系のタスニム通信に対し「彼らは第1段階として、主にメキシコ経由で米国に不法入国した120人のイラン人を強制送還することを決定した」と述べた。

この動きを最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によれば、今回の強制送還は両国間の協力の珍しい例であり、数カ月にわたる協議の末に実現した。

ヌシャバディ氏によると、第1陣は一両日中にイランに到着する。

NYTによると、チャーター便が29日にルイジアナ州を離陸し、30日にカタール経由でイランに到着する予定。収容施設にいて自発的に帰国する者もいれば、そうでない者もいるという。

ヌシャバディ氏は米国に対し、米国内のイラン人移民の権利を尊重するよう要請。「何人か(の帰国者)は滞在許可証を持っていたが、米移民当局が述べた理由により、リストに含まれてしまった。もちろん、帰国には彼ら自身の同意が得られている」と語った。

ホワイトハウスと米国務省はロイターのコメント要請に今のところ応じていない。

▽ネタニヤフ氏、カタールに空爆を謝罪 ホワイトハウスで3者電話会談<ロイター日本語版>2025年9月30日午前 5:11 GMT+9

ネタニヤフ氏、カタールに空爆を謝罪 ホワイトハウスで3者電話会談

[ワシントン/テルアビブ/カイロ 29日 ロイター] – トランプ米大統領は29日、イスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談した。ホワイトハウスによるとトランプ氏は会談中にカタールのムハンマド首相兼外相との3者電話会談を実施し、ネタニヤフ氏はイスラエルが実施したドーハへの攻撃について遺憾の意を表明した。

ホワイトハウスによると、ネタニヤフ首相は電話会談でイスラエルがカタールの主権を侵害したことに遺憾の意を表明し、こうした攻撃は二度と行わないと確約した。

イスラエル首相府とカタール外務省も、ネタニヤフ氏の発言を確認した。

イスラエルは今月9日、カタールの首都ドーハでイスラム組織ハマス指導部を狙った空爆を実施した。

▽イランとの「外交ルートと交渉を継続」、欧州3カ国が共同声明<ロイター日本語版>025年9月30日午前 1:57 GMT+9

イランとの「外交ルートと交渉を継続」、欧州3カ国が共同声明

[ベルリン 29日 ロイター] – ドイツ外務省は29日、英国、フランス、ドイツの欧州3カ国がイランとの「外交ルートと交渉を今後も追求し続ける」意向であることを共同声明で明らかにした。

声明は「国連制裁の復活は外交の終わりを意味するものではない」と指摘。「われわれはイランに対し、いかなるエスカレーション行動も控え、保障措置に関して法的拘束力のある義務の順守を再開するよう強く求める」と述べた。同時に3カ国は、イランが核兵器の追求、取得、開発を行わないという基本的目標を引き続き共有するとした。

国連は現地時間27日夜(日本時間28日午前9時)、イランに対する武器禁輸とその他の制裁を復活させた。イランは厳しい対応を警告している。

▽UAE、イスラエル首相に圧力 ガザ停戦案受け入れと西岸併合放棄へ<ロイター日本語版>2025年9月30日午前 12:18 GMT+9

UAE、イスラエル首相に圧力 ガザ停戦案受け入れと西岸併合放棄へ

[アブダビ 29日 ロイター] – アラブ首長国連邦(UAE)はイスラエルのネタニヤフ首相に対し、29日にネタニヤフ氏が行うトランプ米大統領との会談で、パレスチナ自治区ガザの停戦案を受け入れ、ヨルダン川西岸の併合計画を放棄するよう圧力をかけている。関係筋がロイターに対し明らかにした。

さらに、ヨルダン川西岸の併合を進めれば、イスラエルとサウジアラビアを含む主要アラブ諸国などとの国交正常化への道が閉ざされると警告したという。