▽自民・小野田氏「罵るような攻撃的発信、応援にならず」高市氏陣営キャプテン 中傷を拒否<産経ニュース>2025/10/1 23:55

自民党の小野田紀美参院議員は1日、党総裁選を巡り、X(旧ツイッター)で「誰に対してでも罵(ののし)るような攻撃的発信は、なんら高市の応援になりません。冷静な政策論争や否定的な指摘と、誹謗中傷は異なります」と強調した。小野田氏は高市早苗前経済安全保障担当相の陣営でキャプテンを務めており、紳士的な支援を呼びかけた形となる。
別の投稿では「思想や政策が違って全力で論争したとしても、人格否定はしない」とも指摘し、「社会人として今後も一緒に仕事する同僚と表面的な仲違いをしないことなんて基本中の基本」と訴えた。
小野田氏は、9月22日の出陣式でも「誰かを下げなくても、高市先生は高い位置にいる」と述べ、「批判ではなく明るい未来を見ていこう」と述べるなどフェアな戦いぶりを訴えていた。
▽コメ政策巡る議論低調…小泉氏のみ増産、4氏は生産者に配慮し慎重姿勢<読売新聞オンライン>2025/10/02 07:37
福島春菜稲の生育状況を確認する境谷さん(9月18日、青森県五所川原市で)
政府が打ち出したコメの増産方針を巡り、自民党総裁選では政府の方針を引き継ぐ小泉進次郎農相に対し、残る4氏は慎重な発言に終始している。党の支持基盤である農家の反発を避けたい思いが背景にあり、議論は深まっていない。(福島春菜)
先行き不透明
収穫期の9月に入り、青森県五所川原市の農家、境谷一智さん(50)は出荷作業などに追われている。
主食用米が安かったこれまでは、補助金の対象となる飼料用米も生産することで経営を維持してきた。今年は「主食用米を高値で10年間買い取りたい」と外食業者から打診されるなど、引き合いは強い。
2026年産までは作付面積を増やすことを決めているが、コメ増産の方針を打ち出した政府が具体的な計画を示していないため、27年産以降の生産拡大には二の足を踏んでいる。生産コストも上がっており、「作る喜びはあるが、先行きは不透明だ」と複雑な表情だった。
「減反」転換?
政府は、生産量の目標を定める減反政策を18年産から廃止した。しかしその後も生産量の目安を示し、麦や大豆などへの転作に補助金を出しており、「事実上の減反」が続いているとの声は根強い。
こうした中、石破政権はコメ増産にかじを切ると表明し、農地の大区画化などに取り組む方針を示した。
しかし、増産でコメ価格が急落するような事態になれば、農家の反発が高まるのは必至だ。農相として指揮を執ってきた小泉氏は、米価下落で農家の収入が減った時に補償する「収入保険」の拡充を進める方針で、「安心してコメ作りを営めるセーフティーネット(安全網)は必ず進める」と訴えている。
文言修正
増産方針に一定の歯止めをかけようとする動きも出ている。26年度農林水産予算の概算要求では、農林族議員の強い意向で「増産」の文言が「『需要に応じた』増産」と修正された。
江藤拓・前農相ら農林族が推薦人に名を連ねる林芳正官房長官は、概算要求の表現をさらに和らげた「需要に応じた生産」との発言を繰り返している。
高市早苗・前経済安全保障相は「 精緻 な需要予測に基づいた生産」を強調する。需要見通しが甘かったことが今年のコメ高騰の一因だったとの批判を意識し、現政権とは距離を置く。
コメ高騰に苦しむ消費者と、増産による価格下落を懸念する農家の間で、どのような決着を図るか。立場を曖昧にしたまま先送りを図ることは許されない。次の総裁には、迅速に具体案を示し、実行に移すことが求められている。
▽次の総裁、各党支持層別の順位は? 小泉氏らトップ逆転も 世論調査<毎日新聞>2025/10/2 05:00

石破茂首相の退陣表明に伴う自民党総裁選が行われている。毎日新聞が9月20、21の両日に実施した全国世論調査では、出馬見込みの5氏と「その他の人」「わからない」の七つの選択肢を用意し、次の総裁は誰がふさわしいと思うかを尋ねた。トップは25%の高市早苗前経済安全保障担当相で、2位は21%の小泉進次郎農相だったが、自民支持層に限ると、小泉氏が高市氏を逆転。立憲民主党支持層では林芳正官房長官がトップになるなど支持層による違いが浮き彫りになった。
全体の3位以降は、林氏10%、茂木敏充前幹事長3%、小林鷹之元経済安保担当相2%――だった。「その他の人」は4%。「わからない」は34%で、最も多く選ばれた選択肢となった。

一方、自民支持層に限ると、小泉氏が40%で高市氏(22%)を大きく逆転。立憲支持層では、トップの林氏(29%)と2位の小泉氏(27%)が拮抗(きっこう)し、高市氏は5%で3位だった。国民民主、参政両党の支持層では、高市氏がそれぞれ55%、61%と他候補を圧倒。日本維新の会支持層は、小泉氏と高市氏がともに約3割で並んだ。
「その他の人」を選んだ人に対して具体的な名前などを自由に書いてもらったところ、49人が何らかを記入。そのうち10人以上が名前を書いたのは12人の石破氏のみだった。

調査は、スマートフォンを対象とした調査方式「dサーベイ」で実施した。NTTドコモのdポイントクラブ会員を対象としたアンケートサービスを使用し、全国の18歳以上約7400万人から調査対象者を無作為に抽出。1972人から有効回答を得た。【野原大輔】


