▽ハマス、ガザ和平案に回答 人質解放に同意 詳細巡り交渉開始の用意とも<ロイター日本語版>2025年10月4日午前 6:24 GMT+9

ハマス、ガザ和平案の回答を仲介者に提示=報道

[カイロ 3日 ロイター] – イスラム組織ハマスは3日、トランプ米大統領が提示した20項目のパレスチナ自治区ガザ和平案に対する回答を提示した。ロイターが確認した声明によると、ハマスは人質全員の解放やガザ統治権の移譲など、計画の一部に合意した。

一方、イスラエルと米国が要求してきた武装解除に応じるかどうかは明言しておらず、その他の多くの条件についても交渉を求めると表明した。

ハマスは声明で「ガザにおける戦争の終結、捕虜の交換、援助の即時搬入を求めるアラブ諸国、イスラム諸国、国際社会の取り組み、さらにトランプ米大統領の努力を評価する」とした。

さらに、トランプ大統領の提案に含まれる条件やその他の必要条件に基づき、「生存者と遺体を含む、全ての人質の解放を承認する」と表明。「アラブとイスラムの支援を受けたパレスチナの独立派(テクノクラート)組織にガザの統治を引き渡す」用意があるとした。

同時に「ハマスは仲介者を通じて詳細を協議するための交渉に直ちに参加する用意があることを確認する」とし、他の項目については協議をする考えを鮮明にした。

ハマスの声明を受け、トランプ大統領は「ハマスには和平に向けた準備ができていると確信している」と自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。さらに、人質解放に向け、イスラエルはガザへの空爆を直ちに停止する必要があると述べた。

トランプ氏は同日、ハマスに対し、米東部時間5日午後6時(日本時間6日午前7時)までに合意するよう圧力をかけたが、ハマスが求めているように、和平案の条件を交渉するかどうかについては言及していない。

ハマス幹部はアルジャジーラに対し、イスラエルの「占領」が終わるまで、武装解除はしないと語った。

ガザの将来に関する問題については、ハマスも参加する包括的なパレスチナ国家の枠組みの中で議論されるべきとし、ハマス及びハマスが保有する武器に関するあらゆる問題について交渉に入ると言明した。

▽トルコ大統領、米大統領と電話会談 イスラエル攻撃停止の必要性強調<ロイター日本語版>2025年10月4日午前 2:27 GMT+9

トルコ大統領、米大統領と電話会談 イスラエル攻撃停止の必要性強調

[アンカラ 3日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領は3日、トランプ米大統領と電話会談を行い、トルコは地域和平に向けた努力を歓迎するとし、その成功にはイスラエルの攻撃停止が必要だとの見解を示した。トルコ大統領府が明らかにした。

大統領府は声明で、両首脳は2国間関係について協議したと言及。エルドアン大統領は、特に防衛産業における協力強化の重要性を強調したとした。

両首脳はまた、パレスチナ自治区ガザを巡る情勢についても協議。エルドアン大統領はトランプ氏に対し、トルコは地域の平和実現に向け懸命に取り組んでおり、その目標に向けた取り組みを歓迎すると伝えたとし、「イスラエルが攻撃を停止することが、地域における和平達成に向けた取り組みの成功にとって重要であることを強調した」と述べた。電話会談は米国側の要請により実施されたという。

両首脳は先月、米ホワイトハウスで6年ぶりとなる会談を果たした。

▽トランプ氏、ハマスにガザ和平案合意を要求 米東部時間5日夕まで<ロイター日本語版>2025年10月4日午前 12:40 GMT+9

トランプ氏、ハマスに5日夕までの合意を要求 ガザ和平案巡り

[ワシントン 3日 ロイター] – トランプ米大統領は3日、自身が提示したパレスチ   ナ自治区ガザ和平案について、イスラム組織ハマスに対し、米東部時間5日午後6時(日本時間6日午前7時)までに「合意しなければならない」と圧力をかけた。

トランプ大統領は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に、「全ての国が署名した!この最後のチャンスに合意に達しなければ、誰も見たことのないような地獄がハマスに起こるだろう」と投稿した。

トランプ氏はさらに、合意が成立しなければ、ガザに残るハマス戦闘員は「追い詰められ、殺されるだろう」としたほか、「罪のないパレスチナ人」に対し、ガザの安全な地域へ退避するよう警告。ただ、具体的な詳細は示さなかった。

ハマス当局者は2日、ロイターに対し、米提示の和平案を巡り最終決定には至っておらず「集中的な議論が行われている」と語った。また、パレスチナ側の対応を用意するため、アラブ諸国の仲介国やトルコなどと協議を行ったと明らかにした。