▽参政・神谷宗幣代表、連立政権への参加を否定 「自民が駄目だからつくった政党だ」<産経ニュース>2025/10/5 15:30

参政党の神谷宗幣代表は5日、自民、公明両党の連立政権への参加を否定した。広島市で街頭演説し「今、連立を組むことはない。われわれは自民が駄目だからつくった政党だ」と訴えた。臨時国会の首相指名選挙では、党所属議員に自身への投票を求める考えを示した。
減税やエネルギー政策をはじめ、党が掲げる政策に自民が協力しない限り「『閣僚ポストをあげる』と言われても絶対になびかない」と宣言。高市早苗総裁とは政策が近いとしつつ「国益にかなわない政策であれば徹底的に反対する」と強調した。高市氏が首相に就任した場合、最優先で実現を求める政策として消費税減税を挙げた。
▽米国務省、高市早苗氏の自民総裁選出で「安全保障や経済連携を期待」<産経ニュース>2025/10/5 15:24

米国務省の報道担当者は4日、自民党新総裁に高市早苗前経済安全保障担当相が選出されたことを受けて「米国と日米の安全保障や経済的な利益を推進するため、引き続き連携していくことを期待している」と述べた。
日米同盟については、「インド太平洋地域と世界全体の平和や安全、繁栄の礎だ」と指摘、かつてないほど強固になっていると強調した。
▽<1分で解説>どうなる自公連立 公明が高市新総裁につけた注文は?<毎日新聞>2025/10/5 14:33
自民党の新しい総裁に高市早苗氏が就任することが決まりました。しかし自民党と連立を組む公明党は高市氏の右派的な考え方に警戒を強め、連立離脱もほのめかしています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「自民党新総裁と公明党の連立協議」を解説します。
Q 高市さんが自民党の新しい総裁になるんだね。どんな人なの?
A 自民党の中でも保守色の強い政治姿勢で知られる政治家で、閣僚在任中も靖国神社に参拝していたり、外国人政策を厳格化を主張したりしています。
Q 公明党の斉藤鉄夫代表は、自民と公明の連立について何か発言したの?
A 斉藤代表は4日、高市さんと東京都内で会談した後、自公両党の連立協議を来週開始すると記者団に明らかにしました。「政策協議で一致すれば連立政権ということになるが、まだ今の段階では何とも申し上げることができない」と述べました。
Q 高市さんの政治姿勢についてのコメントはあったの?
A 斉藤代表は会談で、閣僚による靖国神社参拝について「これまで外交問題に発展しており、懸念を持っている」と伝えました。また「外国人を包摂し、一緒に意欲のある、能力のある方と社会を築いていくのは日本にとって必須だ」として、外国人政策に関する協議も求めました。
Q 自民党は裏金問題もあったよね。
A 斉藤代表は「与党が選挙で大敗した大きな原因の一つに政治資金の不記載の問題がある。けじめを付けてほしい」と自民党に注文しました。
Q 高市さんは、他の政党との連立拡大にも意欲を見せているんだよね。
A はい。しかし斉藤代表は「連立政権は、政策と理念の一致が不可欠で、そんなに簡単ではない」と述べて、早期の連立拡大をけん制しました。
▽高市新総裁の「ワークライフバランス捨てる」決意発言を一部メディアが批判「法律を軽視」<ロイター日本語版>2025/10/5 13:43

自民党の高市早苗総裁が4日、総裁選に勝利した直後、「ワークライフバランス(WLB)という言葉を捨てます。働いて働いて働いてまいります」と決意を語った言葉が物議を醸している。「強い覚悟を感じた」と触発される人々がいる一方、一部のメディアや一部の野党議員は国民に過労を要求しかねないメッセージと解釈し、批判の矛先を向けている。
「馬車馬のように働く」
高市氏は総裁に選出された後、壇上で自民党について「全員参加で頑張らなければ立て直せない」と述べたうえで、「人数少ないし、もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。それぞれの専門分野でお仕事していただく」と党所属議員に訴えた。
自身に対しては「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と決意を述べた。
高市氏の発言に、実業家の三崎優太氏はX(旧ツイッター)で「強い覚悟を感じた。僕たち経営者も、死ぬ気で働きましょう。日本企業が成長することが、日本を良くするための特効薬になります」と共感するメッセージを寄せた。
「人間は馬ではない」
一方、無所属の泉房穂参院議員はXで「政治家本人が内心で『ワークライフバランスを捨てる』との思いをもって、仕事に精いっぱい打ち込むことは自由だ」としたうえで、「それを口に出して、国民に対してメッセージとして発することについては賛同しがたい」と書き込んだ。
朝日新聞は、平成26年に施行された過労死防止法を持ち出し、夫を過労死で亡くし過労死防止に取り組む女性の「法律をないがしろにする発言で問題だ」とする声や、労働法に詳しい専門家による「古い日本の価値観を引きずったような発言」と指摘する声を記事で紹介し、高市氏の発言を「問題視」した。
共同通信社は、所属議員に向けた「馬車馬のように働いてもらう」との高市氏の発言を見出しに、「馬車馬『国民には強いないで』」とする記事を配信した。
共産党の志位和夫議長もXで、「馬車馬のように~」について「人間は馬ではない。公党の党首が使ってよい言葉とは思えない」と批判した。
「レッテル貼りはいかがなものか」
高市氏のあいさつの直後、石破茂首相(前総裁)は「そこまではっきり『ワークライフバランスやめた』といわれて、『大丈夫かーい』という気がせんでもないが」と語ったうえで「それは高市新総裁の己を捨てて、すべて全身全霊、国家国民のために次の時代のために、決意の表れだ」と解説した。
元経済産業官僚で、昨年の衆院選に落選した門寛子氏はXで、一部メディアの報道について「決意を述べたまでで、国民の皆さまに対して、過労を要求するつもりではないことくらいわかるでしょうが」と指摘し、「こうしたレッテル貼りはいかがなものかと思います」と苦言を呈した。(奥原慎平)
▽自民役員人事、麻生派の鈴木俊一氏を要職起用で調整 幹事長案も浮上<毎日新聞>2025/10/5 10:45

自民党の高市早苗新総裁は、党役員人事で麻生派幹部の鈴木俊一総務会長(72)を要職起用する調整に入った。少数与党下で野党との連携交渉などを担う幹事長に充てる案が浮上している。党関係者が5日明らかにした。
党総裁選の最終盤では、麻生太郎元首相(85)が、自身が率いる麻生派に事実上の高市氏支持の号令をかけ、流れを作った。高市氏は選挙期間中に麻生氏に支援を強く求めた経緯があり、麻生氏周辺の要職起用が取り沙汰されていた。
鈴木氏は麻生氏の義弟にあたり、当選11回のベテラン。環境相や五輪担当相、財務相などを歴任し、現在は2度目の総務会長を務めている。麻生氏に近い鈴木氏を起用することで、政権基盤を安定させる狙いがあるとみられる。
また、首相就任後の組閣に向けて木原稔前防衛相(56)を官房長官に充てる案も浮上している。
高市氏は7日にも新執行部を発足させたい考えで、党役員人事の調整を進めている。【遠藤修平】
▽日本維新の会、小泉氏敗北に落胆「今後は不安しかない」「高市氏と両てんびんにかけるべきだった」<読売新聞オンライン>2025/10/05 08:45
結党から約70年。自民党の再生を託されたのは、高市早苗・前経済安全保障相(64)だった。4日に投開票された総裁選では、党員らからの幅広い支持を追い風にトップの座に就いた。地元の奈良を中心に「初の女性首相」への期待が高まる一方、保守色の強い言動を不安視する声も根強い。少数与党で迎える船出では早速、手腕が問われることになる。
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看板政策の「副首都構想」を推進するため、小泉進次郎農相(44)の勝利に期待していた日本維新の会の国会議員らからは落胆する声が上がった。
「維新は高市氏陣営と接点がほぼない。今後については不安しかない」。大阪選出の維新国会議員はそう漏らした。万博会場で来場者に手を振る小泉農相(右)と日本維新の会代表を務める吉村洋文大阪府知事(8月、大阪市此花区で)
維新の吉村洋文代表(大阪府知事)は、高市氏に決選投票で敗れた小泉氏を「改革派」と持ち上げ、秋波を送ってきた。小泉氏が8月に大阪・関西万博の会場を視察した際には、小泉氏からの要請を受けて自ら案内し、一緒に大屋根リングにも上がった。
維新内では、吉村氏と近い小泉氏が総裁になれば、維新が連立政権に入り、大阪などの大都市を副首都に位置付ける「副首都構想」の検討が加速するとの期待があった。
一方、高市氏は総裁選で「首都機能のバックアップ体制の構築」を掲げたものの、総務相だった2016年の衆院総務委員会では、副首都を定めるための法整備について「特に必要性を感じていない」と答弁。23年の奈良県知事選では、自民県連の会長として擁立を主導した新人が維新公認の山下真氏に敗北した。
維新府議は「高市氏は維新にアレルギーがあると思う」と推測。維新大阪市議は「小泉氏だけでなく、高市氏と両てんびんにかけるべきだった」と振り返った。
維新と対立してきた自民大阪府連の地方議員からは 安堵 の声が聞かれた。維新が副首都構想の推進をテコに、3度目の大阪都構想に挑戦するという警戒感が強まっていたからだ。
自民大阪市議は「小泉氏が総裁になれば、間違いなく維新とくっついていた。これで維新が副首都構想について積極的に要求してくることはないだろう」と語った。



