Amara Omeokwe、Maria Eloisa Capurro

  • FRBが利下げを継続することは可能との見解を改めて表明
  • トランプ関税によるインフレへの影響は限定的との持論を展開

米連邦準備制度理事会(FRB)のマイラン理事は7日、他の一部政策当局者が考えるほど、FRBの2大責務の間に大きなジレンマはないとの認識を示した。

Chairman Of The Council Of Economic Advisers Stephen Miran Interview
マイランFRB理事Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

  マイラン氏は人口増加ペースの減速に加え、トランプ大統領の関税政策によるインフレへの影響は限定的だとする自身の見通しなどを理由に挙げ、FRBが利下げを継続することは可能だとの見解を改めて表明した。FRBは最大雇用と物価安定という2大目標の達成を目指している。

  「私のインフレ見通しは、一部の同僚よりも楽観的だ」と同氏はマネージド・ファンド協会(MFA)のイベントで発言。「従って、FRBの責務の間にそれほど大きなジレンマはないと私はみている」と述べた。

  マイラン氏はこれまで、FRBの現行政策スタンスは極めて景気抑制的だと主張しており、これに対処するために当局は一連の0.5ポイント利下げを迅速に実施するべきだとの考えを示している。

原題:Miran Sees Less Tension in Fed’s Dual Goals Than Counterparts(抜粋)