▽自民・高市執行部が発足、麻生・旧茂木派を重用 公明と連立合意巡り会談も異例の協議継続<産経ニュース>2025/10/8 00:04

自民党は7日、高市早苗総裁の下、党役員を正式決定し、新執行部を発足させた。総裁選で高市氏の勝利を後押しした麻生派と旧茂木派の重用が目立つ人事となった。高市氏は公明党の斉藤鉄夫代表と国会内で会談した。斉藤氏は連立合意を巡り、歴史認識や「政治とカネ」の問題に対する懸念を伝えた。結論は出ず協議を継続することになった。自公の連立協議が一度で合意に至らないのは極めて異例。
一方、自民との政策協議を視野に入れる国民民主党の玉木雄一郎代表は記者会見で「自公の関係がどうなるかが分からなければ、われわれのコミットメント(関与)も定まらない」と述べ、静観する構えを示した。
公明との協議に先立ち、鈴木俊一幹事長(72)は会見で「懸念を払拭し、互いの信頼関係をさらに深めたい」と述べた。約1時間半に及んだ自公党首会談では、公明が企業・団体献金の受け皿を限定する規制強化案を提起した。自民は持ち帰った。
高市氏は7日の総務会で「今の暮らし、未来への不安を希望と夢に変えていきたい」とあいさつした。人事に当たっては、党内融和に努めるよう鈴木氏に指示した。
党四役は、鈴木氏のほか有村治子総務会長(55)、小林鷹之政調会長(50)、古屋圭司選対委員長(72)。鈴木、有村両氏は麻生派に所属している。麻生派会長の麻生太郎元首相を副総裁に充て、党内の基盤固めを図った。
他の役員の顔触れは、梶山弘志国対委員長(69)、萩生田光一幹事長代行(62)、新藤義孝組織運動本部長(67)、鈴木貴子広報本部長(39)。新藤、鈴木貴子両氏は旧茂木派に所属した。
▽小泉氏陣営「先週宿舎で『祝勝会』…緩んだ方が負け」玉木氏評す 高市氏は「やり抜く人」<産経ニュース>2025/10/7 15:24

国民民主党の玉木雄一郎代表は6日夜のBSフジ番組で、自民党総裁選を制した高市早苗総裁の陣営について「最後まで粘り強く、高市さんも陣営もやっていた」と述べ、高市氏について「強い意志をもってやり抜く人だ」と評した。
玉木氏は、高市氏について「聞く話だと、ほとんどの衆参の(党所属)議員に電話かけている。メールとか直接(訴えている)」と語った。
下馬評は高かったが、決選投票で高市氏に敗れた小泉進次郎農林水産相の陣営については気の緩みを指摘した。
「私は赤坂宿舎に住んでいるが、先週くらい、小泉さんの陣営の人が夜、宿舎で打ち合わせしているが、祝勝会じゃないが、笑い声も聞こえてくる。やはり選挙は緩んだほうが負けだと思った」と振り返った。
高市氏を巡っては投開票日の4日正午に開催した決起大会で、午後1時に投票される総裁選に向けて「ギリギリまで私、まだまだ電話がけする」と声を張り上げていた。
▽高市総裁、靖国神社の秋季例大祭への参拝を見送りへ…外交問題化避ける判断<読売新聞オンライン>2025/10/07 22:44
自民党の高市総裁は、東京・九段北の靖国神社で17~19日に行われる秋季例大祭中の参拝を見送る方向で調整に入った。参拝すれば中国や韓国の反発を招くとして、外交問題化を避けるべきだと判断した。
公明党執行部との会談を終え、記者団の質問に答える自民党の高市総裁(7日、党本部で)=米山要撮影
複数の党関係者が明らかにした。高市氏はこれまで、閣僚就任時であっても終戦の日や春季・秋季例大祭期間中に靖国神社を参拝してきた。ただ、総裁就任後の参拝については影響が大きいとして、党内や公明党から反対する声が出ていた。今月末には米国のトランプ大統領の来日を控えており、参拝に消極的な米国にも配慮したとみられる。
自民党本部に入る高市総裁(7日午前、党本部で)=米山要撮影
高市氏は昨年9月の総裁選に出馬した際は、首相就任後も参拝すると明言していたが、今回の総裁選では「適切に判断する」と発言していた。


