▽ロシア大統領、タジキスタン到着 旧ソ連諸国の首脳と会談へ<ロイター日本語版>2025年10月9日午前 7:26 GMT+9

ロシア大統領、タジキスタン到着 旧ソ連諸国の首脳と会談へ

[8日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は8日、中央アジアのタジキスタンに到着した。旧ソ連諸国の首脳らと会談し、地域の発展やロシアとの関係について協議する見通しだ。

ロシア大統領府の発表によると、プーチン氏は9日、ロシア・中央アジア首脳会議に参加する。会議にはカザフスタン、キルギス、トルクメニスタン、ウズベキスタンの首脳も出席する。

10日には旧ソ連諸国で構成される独立国家共同体(CIS)首脳会議が行われ、アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシの首脳も加わる予定だ。

プーチン氏は、ウクライナ侵攻を巡り国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出されており、海外渡航を制限している。

タジキスタンはICC加盟国だがプーチン氏を拘束しなかった。

プーチン氏は中央アジア諸国との関係強化を目指している。

タジキスタン滞在中に同国のラフモン大統領やアゼルのアリエフ大統領とも会談する予定だ。

▽ロ、トマホーク供与をけん制 米への報復検討と有力議員<ロイター日本語版>2025年10月8日午後 8:20 GMT+9

ロ、トマホーク供与をけん制 米への報復検討と有力議員

[モスクワ 8日 ロイター] – ロシアの有力議員は8日、米国がウクライナへのトマホーク巡航ミサイル供与を決定した場合、それを撃墜し、発射施設を爆撃し、米国に報復する方法を見つけると述べた。

トランプ米大統領は6日、トマホーク供与に同意する前に、ウクライナの用途を知りたいと述べた。

ロシア議会国防委員会委員長のアンドレイ・カルタポロフ議員はRIA通信に「われわれの対応は厳しく、予測・察知しにくく計画的で非対称的なものになるだろう。われわれに問題をもたらす相手に打撃を与える方法を考案する」と述べた。

ウクライナにトマホークが供与されても、戦況は変わらないとの見方を示した。

「われわれは、トマホークの特徴、その撃墜方法をよく知っている。シリアでは米国と協力していたので、目新しいことはない。唯一の問題は、ミサイルを供給する側と使用する側だ」と述べた。

またウクライナがトマホーク用の発射基地を準備している兆候は今のところないと述べた。発射基地があれば、無人機やミサイルで破壊するとした。

リャブコフ外務次官は、ウクライナへのトマホーク供与は事態に「質的」変化をもたらす重大なエスカレートにつながるとして、米政府に「冷静」に評価するよう呼びかけた。

▽ウクライナ和平への機運、ほぼ失われた=ロシア外務次官<ロイター日本語版>2025年10月8日午後 8:15 GMT+9

ウクライナ和平への機運、ほぼ失われた=ロシア外務次官

[モスクワ 8日 ロイター] – ロシアのリャブコフ外務次官は8日、米ロ首脳会談後に高まったウクライナ和平への機運がほぼ失われたと述べた。

プーチン大統領とトランプ米大統領は8月15日にアラスカ州アンカレッジで会談し、ウクライナ和平について協議。トランプ氏はその後、プーチン氏が戦争を終わらせないとして繰り返し失望感を示し、ロシアを「張り子の虎」と表現した。

複数のロシアの通信社によると、リャブコフ外務次官は「残念ながら、アンカレッジで生じた合意に向けた強い機運が、反対派と戦争支持者の活動によって、ほぼ失われてしまったと認めざるを得ない」とし「これは主に欧州による破壊的活動の結果だ」と述べた。

また、インタファクス通信によると、同次官は米国が巡航ミサイル「トマホーク」をウクライナへ供与する可能性について「事態の質的変化」を意味すると述べた。

トランプ氏は今週、戦争をエスカレートさせたくないとして、トマホークの供与に同意する前に、ウクライナが同ミサイルを使って何をするつもりなのかを知りたいと述べた。