▽ ガザ和平計画、停戦と人質解放で合意 トランプ氏「素晴らしい日」<ロイター日本語版>2025年10月9日午前 9:12 GMT+9
By Nidal Al-Mughrabi, Steve Holland

[カイロ/ワシントン 8日 ロイター] – トランプ米大統領は8日、自身のパレスチナ自治区ガザ和平計画の下、イスラエルとイスラム組織ハマスが停戦と人質解放で合意したと発表した。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」で、「イスラエルとハマスがわれわれの和平計画の第1段階に署名したことを発表できて、非常に誇りに思う」と述べた。
「これは人質全員が間もなく解放されることを意味する。イスラエルは強固で耐久性のある永続的な平和への第一歩として、合意された地点まで軍を撤退させる」と語った。
イスラエルのネタニヤフ首相は声明で、ハマスが拘束している人質について「神の助けにより、われわれは彼ら全員を帰還させる」と述べた。
トランプ氏はこれに先立ち、合意はほぼ成立しており、今週末にエジプトを訪問する可能性があるとしていた。早ければ11日に出発するという。
同氏はSNSに「アラブとイスラム世界、イスラエル、全ての周辺国、そしてアメリカ合衆国にとって素晴らしい日だ。この歴史的で前例のないことを実現させるために、われわれと協力してくれたカタール、エジプト、トルコの仲介国に感謝する」と投稿した。
▽ガザ交渉、解放者名簿交換 トランプ氏「合意まで非常に近い」<ロイター日本語版>2025年10月9日午前 7:26 GMT+9
By Tala Ramadan, Jana Choukeir, Nidal Al-Mughrabi, Steve Holland

[カイロ/ワシントン 8日 ロイター] – イスラム組織ハマスは8日、トランプ米大統領が提示したパレスチナ自治区ガザ和平案の下、ハマスとイスラエル双方が解放する人質や拘留者の名簿を交換したと明らかにした。
エジプトで行われている間接協議は同日、イスラエルや米国を始め周辺諸国の高官らが協議に参加することから、交渉の進展が期待されている。
トランプ大統領は、ガザ和平に向けた合意は「非常に近い」とし、状況打開の可能性は「十分にあると思う」と語った。さらに、11日、もしくは12日に中東に向けて出発する可能性があると述べた。 もっと見る
無関係のホワイトハウスイベントで「国務長官から、中東での合意まで非常に近いとの報告を受けた。すぐに私を必要とするだろう」と語った。
AP通信がその後伝えたところによると、ホワイトハウスの便箋に書かれた手書きのメモには「あなたがまずはディールを発表できるようにするため、『トゥルース・ソーシャル』投稿をすぐに承認する必要がある」と書かれていた。ホワイトハウスはコメント要請に応じていない。
トランプ氏が派遣したウィットコフ特使や自身の娘婿ジャレッド・クシュナー氏を含む交渉団は、協議に参加するため、シャルムエルシェイクに到着。また、ネタニヤフ首相の側近であるデルメル戦略問題担当相もシャルムエルシェイク入りした。
これまで仲介役を務めてきたカタールのムハンマド首相も参加するほか、トルコのカリン国家情報機構長官も参加する予定。NATO(北大西洋条約機構)加盟国でありハマスと密接な関係を持つトルコの役割が拡大していることを示唆している。
トルコのフィダン外相は、協議は「大きく前進している」と言及。前向きな結果が得られれば停戦が宣言されるとの見通しを示した。
ハマスは、6日からエジプトで始まった間接協議について、紛争停止メカニズム、イスラエル軍の撤退、人質の交換が焦点だと述べた。
関係筋によると、協議ではイスラエル軍のガザ地区からの撤収が主な懸案になっている。ハマスは人質解放と連動した撤収の明確な時間枠の設定のほか、完全撤収の保証を求めているという。
ハマスが解放を求めている囚人のリストには、これまでの停戦協定では釈放が認められていなかった著名な服役囚が含まれるとみられる。協議に近いパレスチナ筋によると、ファタハ運動の指導者マルワン・アル・バルグーティ氏とパレスチナ解放人民戦線の指導者アフメド・サアダト氏が含まれている。この二人は殺人罪で複数の終身刑に服している。
イスラエルとハマスの間接協議に平行して、パリで9日にガザ地区で戦闘終了後の移行計画に関する閣僚級会合が開かれるが、ルビオ米国務長官は出席しない見通し。外交筋によると、ルビオ氏は出席を予定していたものの、米連邦政府機関の一部閉鎖の影響で不可能になった。
▽トランプ氏、週末にエジプト訪問の公算 ガザ合意「非常に近い」<ロイター日本語版>2025年10月9日午前 6:28 GMT+9

[ワシントン 8日 ロイター] – トランプ米大統領は8日、パレスチナ自治区ガザの和平交渉を巡る合意は「非常に近い」とし、今週末にイスラム組織ハマスとイスラエルの間接協議が行われているエジプトを訪問する可能性があると述べた。
トランプ大統領はホワイトハウスで開催されたイベントで、11日にも出発する可能性があるとし、「中東での問題を解決するために、出向かなければならない」と語った。出発は、人質の解放前もしくは解放直後になる見通しとした。
ハマスは8日、トランプ大統領が提示したガザ和平案の下、ハマスとイスラエル双方が解放する人質や拘留者の名簿を交換したと明らかにした。 もっと見る
▽米国務長官、9日のガザ巡るパリ会合欠席 政府閉鎖の影響=関係筋<ロイター日本語版>2025年10月9日午前 1:52 GMT+9

[パリ 8日 ロイター] – ルビオ米国務長官は、9日にパリで開催されるパレスチナ自治区ガザの戦闘終了後の移行計画に関する閣僚級会合に出席しない見通し。外交筋によると、ルビオ氏は出席を予定していたものの、米連邦政府機関の一部閉鎖の影響で、不可能となった。
ルビオ氏に代わり、米当局者1人が参加する公算が大きいという。欧州の外交筋は、米国なしでは進展しないため、米国の出席は不可欠と述べた。
閣僚級会合は6日に仲介国エジプトで始まったイスラエルとイスラム組織ハマスによる間接協議と並行して開催され、欧州諸国やアラブ諸国などが参加し、戦闘が終結した後のガザ地区を巡る計画の実施方法や各国の関与などについて協議する。
会合の出席者に送付された文書によると、イスラエルとパレスチナが存する「2国家解決」に関する国連会議のフォローアップとして会合を開催し、トランプ米大統領が示した和平案への貢献について合意を形成することを目指す。ただ、米政府代表の参加はエジプトで行われている間接協議の進展次第になるとしている。
イタリアの外交筋は、トランプ氏が示した和平案は「実行可能な唯一の計画」とし、支持することの重要性を指摘。欧州の外交筋は、閣僚級会合に米国の出席が不可欠になると述べた。
