▽臨時国会召集21日軸に調整、自公連立合意難航で遅れ 公明代表が企業献金規制強化を要求<産経ニュース>2025/10/8 23:38

国会議事堂
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 政府・与党は、首相指名選挙で石破茂首相の後継を選出する臨時国会の召集を後ろ倒しし21日を軸に調整する。自民、公明両党の連立合意が遅れており、当初予定していた15日の召集は困難と判断した。複数の関係者が8日、明らかにした。

公明の斉藤鉄夫代表は8日配信のインターネット番組で、自民に対し、連立合意にあたり企業・団体献金の規制強化を受け入れるよう促した。自民内は慎重論が強く、連立合意に向けた協議は難航も予想される。

斉藤氏は7日に高市氏と会談し、番組はその後に収録された。斉藤氏は連立合意できない場合は首相指名選挙で自民の高市早苗総裁に投票しないということかと問われ、「当然のことだ」と答えた。

高市氏は8日、国会内で野党党首らと面会した。立憲民主党の野田佳彦代表からは早期の臨時国会召集を要求された。

連携を期待する国民民主党の玉木雄一郎代表とは「年収の壁」引き上げやガソリン税の暫定税率廃止などを盛り込んだ昨年12月の3党合意の速やかな実施を改めて確認した。

▽連合、国民民主党の連立政権入りをけん制…芳野会長「容認できない」<読売新聞オンライン>2025/10/09 09:45

記者会見する連合の芳野友子会長(左)(8日、東京都新宿区で)

 連合は、支援する国民民主党が自民党との連立政権に入らないようけん制を強めている。3期目の続投が決まった芳野友子会長は8日の記者会見で、国民民主の連立入りについて「容認できないスタンスに変わりはない」と強調した。

記者会見する連合の芳野友子会長(左)(8日、東京都新宿区で)

 連合では、今月1日にとりまとめた参院選の総括文書でも、国民民主の連立入りは「看過できない」とクギを刺した。連合幹部は「連立入りなら組織内議員を引きあげることも議論しないといけない」と語る。

 新体制では、組織内議員を抱える電機連合の神保政史会長が事務局長に就任した。JAM(ものづくり産業労働組合)出身の芳野氏とともに国民民主幹部と良好な関係にあり、連立入りの妨げとなる可能性もある。

▽連立協議が決裂なら、首相指名選挙で「高市早苗と書かないということ」…公明・斉藤代表<読売新聞オンライン>2025/10/09 00:15

自民党新総裁として記者会見に臨む高市氏(4日、党本部で)

 公明党の斉藤代表は8日配信のインターネット番組で、自民党との連立政権合意に向けた協議が決裂した場合、臨時国会での首相指名選挙では、高市総裁に投票しない考えを示した。自民党新総裁として記者会見に臨む高市氏(4日、党本部で)

 斉藤氏は、両党の連立協議が合意に至っていないことを踏まえ、「連立をしないということは『高市早苗』と書かないということだ」と述べた。

 公明は企業・団体献金の規制強化などを求めており、斉藤氏は満足できる回答がない限り首相指名選挙で協力しない姿勢を示した上で、「相手の努力を見てみたい」と語った。