▽英独仏、凍結ロシア資産の活用で合意 米と協調しウクライナ支援<ロイター日本語版>2025年10月11日午前 1:38 GMT+9

[ベルリン 10日 ロイター] – 英独仏3カ国の首脳は10日、電話会談を行い、米国と緊密に協力した上で、凍結されたロシア資産の価値をウクライナ支援に活用する方針で合意した。
スターマー英首相、メルツ独首相、マクロン仏大統領は会談後に連名で声明を発表。「ウクライナを支援するために凍結されたロシア資産の価値を協調的に活用し、ロシアを交渉の席に着かせる」とし、「米国と緊密に協力して実行することを目指す」とした。
また、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意を歓迎するとし、人道支援を再開を確約した。
▽ゼレンスキー氏、ECB総裁と協議 ロ凍結資産の「公正な活用」巡り<ロイター日本語版>2025年10月11日午前 1:06 GMT+9

[キーウ 10日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、凍結されたロシア資産の「公正な利用」を巡り、 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁と協議したと明らかにした。
ゼレンスキー大統領は、凍結されたロシア資産をウクライナの防衛ニーズやウクライナの復興のために「いかに公正に活用するか協議した。実現するための解決策はある」とし、欧州諸国に対し政治的意思を示すよう要請した。
さらに「ロシアの凍結資産に関する決定が近づいている」とし、同問題を巡り協力するパートナー国などに謝意を表明した。
▽キーウにロ軍の大規模攻撃、エネ施設標的 全土で100万人超停電<ロイター日本語版>2025年10月11日午前 12:29 GMT+9
[キーウ 10日 ロイター] – ウクライナの首都キーウ(キエフ)で10日未明、ロシアのドローン(無人機)とミサイル攻撃により、大規模な停電が発生した。エネルギー施設が標的となり、市内の電力と水道の供給が途絶えたほか、市内を流れるドニプロ川を横断する地下鉄路線が運行停止となった。
厳冬期を迎える中、9つの地域で停電が発生し、全国で約85万4000人に影響が及んだ。スビリデンコ首相は、今回の攻撃はこれまでで最も大規模な攻撃の一つだと述べた。
南東部の都市ザポリージャではドローンとミサイルの攻撃でアパート12棟が損壊し、7歳の少年が死亡、少なくとも20人が負傷したと当局が明らかにした。
ロシアはここ数週間、ウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を強化している。ゼレンスキー大統領はXへの投稿で、「冬の暖房シーズンを前に、民間インフラとエネルギーインフラが攻撃の主な標的となっている」と言及。 ウクライナ同盟国からの一段の支援とともに、米国や欧州諸国、主要7カ国(G7)の防空システム供与や制裁実施による断固たる行動を改めて求めた。
キーウ州のカラシュニク知事によると、10日朝の時点で約2万8000世帯が停電しており、重要インフラや公共施設では発電機による電力供給が行われている。
中部ポルタワ州でもエネルギーインフラが損傷し、約1万7000人が停電の影響を受けている。
地方当局のデータに基づきロイターが算出したところによると、10日のエネルギーシステムへの攻撃により、国内の100万人以上が停電に見舞われた。また、ウクライナ最大の民間エネルギー会社DTEKグループによると、キーウで少なくとも42万世帯が停電したが、現在は電力は復旧しているもよう。
