Bryan Pietsch
- 「中国対世界」の構図、中国のバズーカ砲を許すつもりはない
- 週内に米中当局者の「スタッフレベルの会合」行われる予定
ベッセント米財務長官は引き続き、トランプ大統領と中国の習近平国家主席による会談実施を想定している。その一方で、中国によるレアアース(希土類)の輸出規制強化に対する報復措置については、あらゆる選択肢があると警告した。
ベッセント氏は13日、FOXニュースとのインタビューで、「トランプ氏は韓国で習氏と会う予定だ。その会談は依然として実施されるとみている」と述べた。同氏はまた、中国が先週打ち出したレアアース輸出規制に対する米政府の疑問に対し、中国側は応じなかったものの、週末には「実質的なコミュニケーション」があったことを明らかにした。

中国が決定したレアアース輸出規制を受け、トランプ大統領は10日、月内に韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて予定されていた習氏との会談を中止する可能性に言及し、対抗措置を示唆した。またトランプ氏は11月1日から中国製品に対して100%の追加関税を課す計画も明らかにした。
ベッセント氏は「これは『中国対世界』という構図だ。中国は自由世界全体のサプライチェーンと産業基盤にバズーカ砲を向けた。われわれはそれを許すつもりはない」と言明した。
同氏はさらに、「われわれは、こうした輸出規制や監視の継続は決して容認しない。そして、中国もこの問題について議論する用意があると思う」と述べた。米国は中国について同盟国と今週協議する見通しで、「欧州諸国やインド、アジアの民主主義国家から、力強い支持が得られるだろう」と期待を示した。
また、今週ワシントンで開催される国際通貨基金(IMF)および世界銀行の年次総会にあわせて、中国当局者との「スタッフレベルの会合」も行われる予定だと明かした。
中国の規制撤回を引き出すために米国がどのような手段を用いるのかと問われたベッセント氏は、「全ての選択肢を排除していない」としながらも、「事態は沈静化すると楽観的に見ている」と述べた。
原題:Bessent Says He’ll Talk to Allies About China This Week(抜粋)
Bessent Still Sees Xi-Trump Meeting, Says All Options Open (1)(抜粋)
