▽立民、維新、国民が週内に党首会談へ 公明は野党候補も排除せず、首相指名選挙で思惑交錯<産経ニュース>2025/10/13 19:55

国民民主党の玉木雄一郎代表と立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の藤田文武共同代表
国民民主党の玉木雄一郎代表と立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の藤田文武共同代表

立憲民主党の野田佳彦代表と日本維新の会の藤田文武共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表は週内にも党首会談を開き、臨時国会での首相指名選挙に向けた対応を協議することが13日、分かった。複数の関係者が明らかにした。野田氏は野党候補の一本化を巡り、玉木氏、藤田氏との党首会談を近く行いたいと表明していた。

玉木氏は13日、自身のX(旧ツイッター)で、野田氏が呼びかけた党首会談に応じる意向を示した。会談での議題を整理するため、榛葉賀津也幹事長に立民の安住淳幹事長と事前会談を行うよう指示したとも明らかにした。玉木氏は自民党や公明党、維新など立民以外とも並行して話し合う姿勢を強調した。維新幹部は野田氏からの会談要請について「お付き合いする」と語った。

公明が自民との連立を解消し、臨時国会での首相指名選挙で政権交代の可能性が出ている。衆院で野党が多数を占める中、野党が統一候補の擁立でまとまれば首相を選出できるからだ。立民幹部は首相指名選挙の統一候補として玉木氏が有力であると持ち上げ、協力を求めている。

これに対し、玉木氏は13日のXで、安全保障関連法について「違憲部分の廃止」を掲げる立民の主張を改めて問題視し、「首相ポスト狙いで基本政策を曲げることは断じてない」と牽制した。

公明も今後の多数派工作を見据えた動きを始めた。西田実仁幹事長は13日のテレビ朝日番組で、首相指名選挙で野党候補の一本化が実現した場合の協力を排除しない考えを示した。「全ての可能性はあり得る」と述べた。多数派の確保だけを目的とした協力には否定的な考えも表明した。

一方、自民の鈴木俊一幹事長は同日、盛岡市で記者会見し、高市早苗総裁が首相指名を得られるよう最大限努力すると述べた。基本政策が一致する政党があるとして働きかける考えも示した。政党名は言及しなかった。

▽高市首相が誕生なら、小泉防衛相・林総務相・茂木外相で調整…総裁選立候補4氏を要職起用<読売新聞オンライン>2025/10/14 05:00

左から小林氏、茂木氏、林氏、高市氏、小泉氏

 自民党の高市総裁は、近く召集される臨時国会で首相に指名された場合の閣僚人事で、防衛相に小泉進次郎農相(44)(衆院神奈川11区、当選6回)、総務相に林芳正官房長官(64)(衆院山口3区、当選2回・参院5回)を起用する方向で調整に入った。左から小林氏、茂木氏、林氏、高市氏、小泉氏

 複数の自民関係者が明らかにした。外相には茂木敏充・元幹事長(70)(衆院栃木5区、当選11回)を充てる方向だ。3氏はいずれも4日に投開票された党総裁選に立候補し、小泉氏は2位、林氏は3位、茂木氏は5位だった。

 総裁選で4位だった小林鷹之・元経済安全保障相は政調会長に起用された。全候補者を要職に就けることで挙党一致の体制を整える狙いがあるとみられる。

 臨時国会での首相指名選挙を巡っては、衆院の会派別の議席で自民は196と過半数(233)に届かず、連立政権からの離脱を決めた公明党を含む野党の連携次第では、野党から首相が選出される可能性もある。