▽イスラエルの戦闘再開容認を検討、ハマス合意不履行なら─トランプ氏=報道<ロイター日本語版>2025年10月16日午前 6:28 GMT+9

[15日 ロイター] – トランプ米大統領は15日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザでの停戦合意を履行しなければ、イスラエル軍によるガザでの戦闘再開を認めることを検討すると述べた。CNNが報じた。
トランプ大統領はCNNに対し、ハマスが武装解除を拒否した場合、何が起きるかと質問され、「私が命じれば、イスラエルはすぐに(ガザに)戻るだろう」と応じた。
トランプ氏はその後、ホワイトハウスの大統領執務室で記者団に対し、ハマスの武装解除に米軍の投入は必要ないと言及。米国は先週の合意の一環としてハマスに武装解除を求めているとし、その取り組みを巡ってイスラエルを支援していくと述べた。
イスラエルでは、カッツ国防相が軍に対し、戦闘再開に備え、ガザで「ハマスを打倒する」ための包括的計画を準備するよう指示した。カッツ氏の事務所が明らかにした。
▽ハマス引き渡しの遺体、イスラエル軍が1体は人質でないと指摘<ロイター日本語版>2025年10月15日午後 7:37 GMT+9

[15日 ロイター] – イスラエル軍は15日、前日にイスラム組織ハマスから引き渡された人質4人の遺体のうち1体はハマスが拘束していた人質の誰とも一致しないと述べた。
同軍は、ハマスは残りの人質の遺体を返還するためにあらゆる努力を払う必要があると述べた。
ハマスは13日に人質と確認された遺体4体をイスラエル側に引き渡した。14日にさらに4体を引き渡したが、イスラエル当局はうち1体は人質ではないとした。
パレスチナ自治区ガザにはなお人質21人の遺体があるとされるが、攻撃によって建物が破壊されているため、全てを発見・回収できない可能性がある。国際特別部隊が遺体捜索にあたることになっている、
合意では、イスラエルも戦闘で死亡した武装勢力360人の遺体の返還が義務付けられている。パレスチナ保健当局によると、14日に第1段階として45人の遺体が引き渡され、身元確認が進められている。
▽シリア暫定大統領、ロ軍基地の安全確保示唆 モスクワで首脳会談<ロイター日本語版>2025年10月16日午前 2:27 GMT+9
Vladimir Soldatkin, Andrew Osborn, Suleiman Al-Khalidi

[モスクワ 15日 ロイター] – シリアのシャラア暫定大統領は15日、ロシアのプーチン大統領とモスクワで直接会談を行い、過去に締結されたシリア・ロシア間の全ての合意を尊重するとの考えを示した。これは、ロシアが駐留を続けている西部タルトゥースの海軍基地と北西部フメイミム空軍基地の安全確保を示唆するとみられる。
シャラア氏は「ロシアとの間には二国間関係と共通の利益があり、われわれはロシアと締結した全ての合意を尊重している。われわれはロシアとの関係の本質を見直すことに取り組んでいる」と言及。
プーチン大統領は、関係の再構築に関して双方が既に議論してきた「多くの興味深く有益な出発点」に基づいて行動するために、ロシアは全力を尽くす用意があると述べた。
シリアでは昨年12月、シャラア氏が率いるシリアの反政府勢力が首都ダマスカスを掌握し、ロシアが長年にわたり支援してきたアサド前大統領を追放。シリアの情報筋2人はロイターに対し、シャラア氏は同会談で、政権崩壊後にロシアに亡命したアサド前大統領の引き渡しを正式に要求すると明らかにしていた。
