▽トランプ氏、ウクライナ大統領と会談 トマホーク供与に慎重姿勢<ロイター日本語版>2025年10月18日午前 6:29 GMT+9

トランプ氏、ウクライナ大統領と会談 トマホーク供与など巡り協議へ

[ワシントン 17日 ロイター] – トランプ米大統領は17日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。トランプ大統領は、ウクライナがロシアとの戦闘で必要としている巡航ミサイル「トマホーク」供与の可能性を否定しなかったものの、ロシアのプーチン大統領との直接会談を控える中、供与に積極的な姿勢を示さなかった。

会談後、ゼレンスキー大統領は記者団に対し「有意義な会談を行い、安全の保証について協議した」とし、「トランプ大統領がこの戦争を終わらせたいと望んでいると信じている」と述べた。

トマホーク供与については、米国が緊張の高まりを望んでいないとして、トマホークについては話したくないと語った。

同時に、トランプ大統領がプーチン氏に「この戦争を止めるよう」圧力をかけることを期待していると述べた。

また、トランプ氏との会談後、欧州の戦略的パートナーと電話会談したと明らかにした。

トランプ大統領は会談の冒頭、記者団に対し、16日にプーチン大統領と行った電話会談について、ゼレンスキー大統領に伝えるとしたほか、ゼレンスキー氏について「彼は多くのことに耐えてきた。われわれも彼とともに耐えてきた」と述べた。

トランプ氏は自らを仲介役として位置付け、ウクライナとロシアの双方は和平合意を求めていると改めて指摘。「ゼレンスキー大統領は(停戦の)実現を望んでいると思うし、プーチン大統領も望んでいると思う。あとは少しだけ折り合いをつければよい」と述べた。また、ハンガリーをプーチン氏との直接会談の開催地に選んだのは、同国のオルバン首相を気に入っているからだと述べた。

これに対し、ゼレンスキー大統領は「われわれは停戦を望んでいるが、プーチン氏は望んでいない」と言明。「ウクライナ国民にとって最も重要なのは安全の保証だ」とし、トランプ氏にはこの戦争を終わらせる「チャンス」があると述べた。

さらに、ウクライナは数多くのドローン(小型無人機)を保有しているが、必要なのはミサイルだとし、「ウクライナはトマホークを必要としている」と強調した。

トランプ氏は「トマホークについて協議する」としつつも、「本来は彼らがトマホークを必要としない状況が望ましい」と述べた。

トランプ氏は会談後、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、会談は「友好的」だったとし、「プーチン大統領に強く示唆したように、ゼレンスキー氏に対しても、殺人を止めて合意する時だと伝えた!」と述べた。

▽ロシアとハンガリー、米ロ首脳会談で協議 プーチン氏の入出国保証<ロイター日本語版>2025年10月17日午後 9:14 GMT+9

プーチン氏、ハンガリー首相と電話会談 米ロ首脳会談について協議

[モスクワ/ブダペスト 17日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は17日、ハンガリーのオルバン首相と電話会談を行い、ブダペストで開催する予定のトランプ米大統領との首脳会談について話し合った。ロシア大統領府が発表した。

プーチン、トランプ両氏は8月に米アラスカで会談したが、焦点のウクライナ問題で進展はなかった。両大統領は16日に電話会談し、再び対面で会談することで合意した。 もっと見る

ロシア大統領府によると、プーチン氏はトランプ氏との会談内容をオルバン氏に説明した。オルバン氏は首脳会談の開催に必要な環境を整える用意があると述べたという。

トランプ大統領と前日会談したオルバン首相は17日、プーチン大統領と会談、準備は「全力で進んでいる」と述べた。

ハンガリーのシーヤールトー外相も同日、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているプーチン大統領に首脳会談のための入出国を保証すると述べた。

▽米ロ首脳会談、2週間以内に実現も 多くの調整必要=ロシア大統領府<ロイター日本語版>2025年10月17日午後 7:57 GMT+9

米ロ首脳会談、2週間以内に実現も 多くの調整必要=ロシア大統領府

[モスクワ 17日 ロイター] – ロシア大統領府は17日、プーチン大統領とトランプ米大統領の首脳会談について、2週間以内か、それ以降に開催される可能性があるが、具体的な日程の確定にはなお多くの調整が必要だと述べた。

トランプ大統領は16日、ウクライナの紛争終結について協議するため、プーチン大統領とハンガリーの首都ブダペストで会談すると述べた。 もっと見る

ロシアのペスコフ大統領報道官は記者団に対し、会談実現に向けては、ラブロフ外相とルビオ米国務長官との間で電話協議を行い、事前に数々の課題を整理する必要があると語った。

▽北朝鮮部隊、ロシアから無人機で偵察 ウクライナ軍が発表<ロイター日本語版>2025年10月17日午後 12:15 GMT+9

[キーウ 16日 ロイター] – ウクライナ軍は16日、ロシア軍の戦闘に参加する北朝鮮軍部隊がウクライナ領内への偵察任務として無人機(ドローン)を使用していると明らかにした。

ウクライナ軍参謀本部はフェイスブックに投稿した声明で「北朝鮮のドローン操縦者とロシア兵の通信を傍受した」とし、北朝鮮部隊がロシア西部クルスク州からドローンを使用してウクライナ軍を偵察しているほか、北部スムイ地方へのロケット弾攻撃を支援していると述べた。

北朝鮮は昨年、兵士数千人がクルスク州でウクライナ軍との戦闘に参加。ウクライナ側はその後、北朝鮮部隊が甚大な被害を受けて撤収したと発表した。ウクライナ軍は今年3月にクルスクから撤退し、それ以降は北朝鮮軍と交戦したという報告はない。

北朝鮮とロシアは過去2年間、軍事協力を強化してきた。ウクライナと韓国は、北朝鮮が経済・軍事技術支援と引き換えに、ウクライナとの戦争に1万人以上を派兵したと推定している。韓国国防相は13日、北朝鮮が潜水艦開発でロシアから技術支援を受けている可能性が高いと述べた。

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