▽維新の連立に向けた政策協議、吉村代表らに対応一任…藤田共同代表「批判的意見はなかった」<読売新聞オンライン>2025/10/19 17:13
日本維新の会は19日、大阪市の党本部で常任役員会を開き、自民党との連立政権樹立に向けた政策協議を巡る対応について、吉村代表(大阪府知事)と藤田文武共同代表に一任することを決めた。藤田氏は会合後、「(自民とは)信頼関係が深まった」と述べ、合意に向けて協議が進展しているとの見方を示した。
日本維新の会の吉村代表(左)と藤田共同代表(15日)
吉村氏は役員会の冒頭、「今後の判断は党において非常に重要なものだ」と述べ、連立の是非などについての意見を求めた。その後は非公開で行われたが、藤田氏は「慎重、反対、批判的意見はなかった」と記者団に説明した。
維新は16日に両院議員総会を開き、協議を執行部に一任する方針を決めている。20日に改めて国会内で役員会と両院議員総会を開いて最終的な方針を決定する。協議がまとまれば、吉村氏が自民の高市総裁と会談し、合意文書に署名する見通しだ。
▽自民と維新、きょう午後に政策合意へ 21日に「高市首相」選出<毎日新聞>2025/10/20 06:30

自民党と日本維新の会は20日午後、維新の与党入りを含めた政策協議で合意する見通しとなった。自民の高市早苗総裁と維新の吉村洋文代表(大阪府知事)が政権合意書へ署名する。合意すれば21日に予定される臨時国会の首相指名選挙で、維新は高市氏に投票し、高市氏が石破茂首相の後任に選出されることになる。
維新は19日、大阪市内で常任役員会を開き、自民との政策協議について吉村氏と藤田文武共同代表に対応を一任することを決めた。役員会後、藤田氏は記者団に「閣僚ポストや連携のあり方についても一任を受けた」と語り、「慎重だったり、反対だったり、批判的な意見は一つもなかった」と強調した。
連携のあり方について、自民は維新からも閣僚を出す「閣内協力」を要請し、複数の閣僚ポストを示しているが、維新側は当面は閣僚を出さず、政策協定を結び与党として政権に参加する「閣外協力」とする方向だ。

役員会に出席した馬場伸幸前代表は記者団に「すぐに閣内に入って歩みを進めていく環境はまだできていない。(閣内協力は)徐々に一緒に仕事をして実績を作っていく中で出てくる話ではないか。スタートする時は閣外協力が良い」との見方を示した。
維新から閣僚や副大臣・政務官は出さない一方、遠藤敬国対委員長を首相補佐官と兼務させる人事を検討している。少数与党で厳しい政権運営が想定される中、与野党にパイプがあり国会対策の経験が豊富な遠藤氏が、与党と首相官邸とのつなぎ役を担うとみられる。
政策協議は16日から始まり、維新は合意の「絶対条件」として、災害時の首都中枢機能のバックアップを担う「副首都構想」と社会保険料引き下げを含む「社会保障改革」を挙げた。これに加え、交渉の途中から「国会議員の定数1割削減」も絶対条件に加えたが、自民はいずれも受け入れる方針だ。藤田氏は19日、自民との関係について「相当信頼関係は深まった。短期間ながらも相当な時間を費やした」と記者団に手応えを語った。【高良駿輔、安部志帆子、鈴木拓也】
▽国民・玉木代表、将来の「自維国連立」に含み 年収の壁「合意見定め」 産経インタビュー<産経ニュース>2025/10/16 18:50
国民民主党の玉木雄一郎代表は16日、産経新聞のインタビューに応じ、連立政権を目指して政策協議を始めた自民党と日本維新の会の枠組みに加わる可能性に含みを持たせた。玉木氏は自民、維新と将来的に「自維国連立」を組む可能性を問われ、「自民が年収の壁の引き上げなどの合意を守ってくれれば信頼醸成ができ、連携のバリエーションは深まっていく。合意がどうなるかを見定めたい」と述べた。
玉木氏は維新の吉村洋文代表(大阪府知事)が15日に自民の高市早苗総裁と会談し、連立を視野に入れた政策協議にかじを切ったことに関し、「正直驚いたが、一つの形ができたとしても永続はしない移ろいやすい政局だ。政策本位に判断の軸を置いていきたい」と指摘した。

臨時国会の首相指名選挙での野党候補の一本化に向けた立憲民主党、維新との協議に関しては「一応、継続協議になっている」と述べた。その上で、「隔たりはあるが最後まで可能性を探りたい」としながらも、立民が安全保障関連法の「違憲部分の廃止」を主張していることを踏まえ、「憲法との整合性について結論を出すべきだ。国家や国民を守るということは寸分のすきも許されない。根っことなる法体系が憲法に違反していると言って政権を担うことはできない」と訴えた。
自民との連立政権の離脱を表明した公明党との連携については、企業・団体献金の規制強化に向けて「力を合わせ、自民や他の野党にも呼びかけ、具体的な政治改革として実現したい」と意欲を示した。

