▽片山さつき氏を財務相に起用へ 高市総裁が方針 女性初の旧大蔵省主計官として活躍<産経ニュース>2025/10/21 09:23

自民党の高市早苗総裁は21日に発足する新内閣の財務相に片山さつき元地方創生担当相を起用する意向を固めた。高市氏周辺が明らかにした。高市氏は同日召集される第219臨時国会の首相指名選挙で初の女性首相となる第104代首相に選出される見通しだ。
片山氏は大蔵省(現財務省)出身で、平成16年に女性初の主計官を務めた。
高市氏に近く、自民総裁選では高市氏を推薦人として支えた。党内きっての積極財政派でもあり、高市新内閣の経済政策重視の姿勢や女性の幅広い登用をアピールする狙いがあるとみられる。
▽小野田紀美氏を経済安保相に起用へ 高市総裁が方針 片山さつき氏と同様、高市氏の推薦人<産経ニュース>2025/10/21 09:42

自民党の高市早苗総裁は21日に発足する新内閣の経済安全保障担当相に小野田紀美参院議員を充てる意向を固めた。高市氏周辺が明らかにした。高市氏は同日召集される第219臨時国会の首相指名選挙で初の女性首相となる第104代首相に選出される見通しだ。
小野田氏は米国出身で、平成28年の参院選岡山県選挙区で初当選した。高市氏に近い保守派の論客として知られ、自民総裁選では高市氏の推薦人を務めた。高市氏は他に片山さつき元地方創生担当相を財務相に起用する方針だ。
▽財務相に片山氏、経産相に赤沢氏、外国人政策担当に小野田氏 新内閣<朝日新聞デジタル>2025年10月21日 9時31分
自民党の高市早苗総裁(64)は21日午後に発足する新内閣の人事に着手し、財務相に片山さつき元地方創生相(66)を起用する方針を固めた。また、総裁選で争った林芳正前官房長官(64)を総務相に、小泉進次郎前農林水産相(44)を防衛相に起用する方針だ。
片山氏は総裁選で高市氏の推薦人を務めた。高市氏は財政出動に積極的とされ、「年収の壁」と言われる所得税の課税最低ラインの引き上げに賛同を示すほか、連立を組む日本維新の会とは食料品にかかる消費税を2年間ゼロにする減税策について法制化の「検討」で合意した。いずれも巨額の財源が必要で、片山氏には、財政健全化の重要性を唱える財務省との調整という重要な役割が求められる。
片山氏と同様に総裁選で高市氏を支援した小野田紀美参院議員(42)は経済安全保障相として初入閣し、高市氏が重視する外国人政策も担当する見通しだ。黄川田仁志元内閣府副大臣(55)も国土交通相として初入閣する。
ほかに初入閣では、鈴木憲和元農水副大臣(43)が農水相に就く。また、赤間二郎元総務副大臣(57)が国家公安委員長に就き、松本洋平元経済産業副大臣(52)、平口洋元法務副大臣(77)も入閣する方針。参院からは牧野京夫元国土交通副大臣(66)が入閣する方向で調整している。
一方、石破茂前首相の側近として知られ、米国との関税交渉を担った赤沢亮正前経済再生相(64)は経済産業相に起用される。
総裁選で争った全員を要職に
高市氏は総裁選で争ったライバル全員を要職で起用する。林氏、小泉氏のほか、茂木敏充元幹事長(70)を外相に充てる方針をすでに固めている。また、小林鷹之氏を自民党政調会長で起用しており、少数与党で厳しい政権運営を強いられる中、挙党一致態勢を演出して党内基盤を固める考えだ。
政権運営の要となる官房長官には、保守的な政治信条が近い木原稔元防衛相(56)を起用する方針をすでに固めている。
憲政史上初の女性首相となる高市氏は女性議員の積極的な登用にも意欲を示している。ただ、自民関係者によると、過去最多の5閣僚を超える人数を据えるのは難しいとの見方が強まっている。
高市氏は自民派閥の裏金問題に関与した議員についても「人事に影響はない」と明言している。問題に関与した議員を閣僚人事で処遇するかどうかも焦点となる。
新内閣の閣僚人事では、公明党が連立離脱を表明し、新たに連立を組む日本維新の会が「閣外協力」の意向のため、全閣僚を自民が担う見通しだ。
