▽トランプ氏、ウクライナ長距離ミサイル使用許可巡る報道を否定<ロイター日本語版>2025年10月23日午前 7:25 GMT+9

[ワシントン 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、ロシア領内の奥深くまで攻撃できる射程の長いミサイルをウクライナが使用することを米国が認めたとする報道は虚偽だとして、否定した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルはこの日、匿名の米当局者の話として、ウクライナに西側同盟国が供与した一部の長距離ミサイルを巡り、トランプ政権がウクライナに対する使用制限を解除したと報じた。
トランプ氏は、WSJの報道は虚偽だと自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿。「こうしたミサイルがどこから供与されようと、ウクライナがそれらをどう使おうと、米国は関与していない」とした。
▽米、ロシア石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁 ウクライナ即時停戦要求<ロイター日本語版>2025年10月23日午前 6:20 GMT+9

[ワシントン 22日 ロイター] – 米政府は22日、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すと発表した。ロシアに対しウクライナで即時停戦に応じるよう求め、一段の措置を講じる用意があると表明した。
ベセント米財務長官は制裁を発表する声明で「同盟国に制裁措置に同調するよう求める」とした。
▽米、対ロシア制裁を大幅強化へ 22日中にも発表=財務長官<ロイター日本語版>2025年10月23日午前 5:58 GMT+9

[ワシントン 22日 ロイター] – ベセント米財務長官は22日、ロシアを標的とする追加制裁をこの日のうちか、23日に発表すると明らかにした。
ベセント長官はホワイトハウスで記者団に対し「きょうの(金融)市場の取引終了後、もしくは明日の朝一番に、対ロシア制裁の大幅な強化について発表する」と述べた。
▽EU、対ロシア制裁第19弾を承認 LNG禁輸を前倒し<ロイター日本語版>2025年10月23日午前 5:54 GMT+9

[ブリュッセル 22日 ロイター] – デンマークは22日、欧州連合(EU)諸国が対ロシア制裁の第19弾を承認したことを明らかにした。同制裁にはロシアの液化天然ガス(LNG)の輸入禁止も含まれる。
デンマークは声明で「承認を保留していた加盟国から通知を受け取ったことを大変喜ばしく思う」と言及。理事会の承認に向けた書面手続きは開始されており、異議がなければ、23日午前8時までに採択される予定だと述べた。承認には、スロバキアが最後まで抵抗していた。
LNG禁輸措置は2段階で発効する。短期契約は6カ月後に終了し、長期契約は2027年1月1日から停止となる。EUは当初、ロシア産石油・ガスの購入を28年1月1日までに終了する計画だった。
デンマークは7月1日から、EUの欧州理事会(首脳会議)議長国を務めている。
▽スウェーデン、ウクライナに戦闘機「グリペン」輸出へ 首脳が合意書に署名<ロイター日本語版>2025年10月23日午前 12:15 GMT+9

[リンシェーピング(スウェーデン)/キーウ 22日 ロイター] – スウェーデンのクリステション首相は22日、スウェーデンを訪問しているウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。会談後、ウクライナに戦闘機「グリペン」を最大150機輸出する合意書に署名したと明らかにした。
両首脳はスウェーデン南部のリンシェーピングで会談。グリペンのほか、「グローバルアイ」早期警戒管制機などを製造するスウェーデンの軍需品メーカー・サーブ(SAAB)(SAABb.ST), opens new tabの施設を訪問した。
クリステション氏はゼレンスキー氏との共同記者会見で、ウクライナと防空を巡る長期協力に関する合意に署名したと明らかにし、その中に「グリペンE」戦闘機100─150機をウクライナに輸出する項目が盛り込まれていると述べた。
ゼレンスキー氏は「ウクライナ軍にとってグリペン(の配備)は優先事項になっている」とし、来年の引き渡しを目指していると述べた。また、ウクライナはサーブとのドローン(小型無人機)の共同生産に関心を持っているとも語った。
ウクライナへのグリペン供給の可能性は約2年前から検討されてきたが、ウクライナが米国製のF16戦闘機の導入に集中できるよう保留されていた。
ゼレンスキー氏はスウェーデンを訪問する前にノルウェーを訪問。ノルウェーはウクライナに対し、電力と暖房の確保に向けた天然ガス購入費として15億ノルウェークローネ(1億4940万ドル)を追加的に拠出すると発表した。
▽ロシア、戦略核演習でICBM発射 長距離爆撃機バルト海上空を飛行<ロイター日本語版>2025年10月23日午前 5:55 GMT+9

[モスクワ 22日 ロイター] – ロシアは22日、プーチン大統領の指揮下で陸海空による戦略核戦力の演習を実施した。演習で米国本土が射程に入る大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したほか、長距離爆撃機ツポレフがバルト海上空を飛行。米政府が米ロ首脳会談は近く実施されない可能性があると示唆した翌日に大規模な演習を実施し、核戦力の即応態勢および指揮系統を検証した。
今回の演習では宇宙基地から地上発射型ICBM「ヤルス」を発射したほか、バレンツ海の原子力潜水艦から弾道ミサイル「シネワ」や、戦略爆撃機から核搭載可能な巡航ミサイルなどを発射した。ロシア国防省によると、さらなる力の誇示として長距離爆撃機「ツポレフ22M3」がバルト海上空を飛行した。
ロシア大統領府は、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長がプーチン大統領に演習について報告する様子を収めた映像を公開。全ての演習課題は達成されたと表明した。
ロシアは西側諸国との緊張が高まる中、核戦力の演習を定期的に実施している。北大西洋条約機構(NATO)も今月、ベルギーとオランダを開催国として年次核演習「ステッドファスト・ヌーン」を開始。13カ国からF35A戦闘機やB52爆撃機など約60機を投入し演習を行っている。
