▽片山さつき財務相〝ザイム真理教〟批判に見解 財務省の使命は「成長する日本を残すこと」<産経ニュース>2025/10/23 09:47

片山さつき財務相は22日の就任会見で、財務省の現状を巡り、同省を批判する言葉を挙げ「『ザイム真理教』だからデモが起こるスタンスになっている」と指摘した。財務省の本来の使命について「財政の帳尻を合わせることだけが究極目標ではない。究極目標は成長する日本を将来に残すことだ。夢や期待が残る国にならなければいけない」と語った。
住専処理の経験踏まえ
同省を巡っては最近、減税を主張する人々による「財務省解体デモ」が起きるなど敵視される傾向にある。
片山氏は旧大蔵省時代、平成8年に国会審議が紛糾した住宅金融専門会社(住専)の不良債権処理問題を、室長として担当した。
会見で、当時を「年度予算を修正せざるを得ない大問題で大臣も辞めるなど多くのことが起きた。建物の周りを街宣車が囲んだこともある」と振り返った。

世論との向き合い方に関し、当時得られた知見を後輩に十分に伝えられなかったといい、「いろいろな要因で大蔵省は矢面に立つ。政と官の関係は難しいが、そういうスタンスにならない政策の持って行き方はある」と述べ、「それを10年下(の後輩)に教えることなく、(平成17年に)政治の世界に出てしまった。私の同期の人もそこまで余裕がなかったかと考えると大変残念だ」と語った。
その上で、「大変微力だが、できるだけ同じ予算を作るにしても、そういう方向に持って行き方があると感じている」と述べた。
▽支持率下落の国民、「玉木氏は首相になる決断できない」とみられたか…読売世論調査<読売新聞オンライン>2025/10/23 06:50
読売新聞社が21~22日に行った緊急全国世論調査では、国民民主党の政党支持率は5%で、9月から4ポイント減となった。臨時国会の首相指名選挙に向け、玉木代表は「内閣総理大臣(首相)を務める覚悟はある」と公言したものの、与野党との協議はまとまらず、玉木氏の腰が定まらなかったとみられたことが一因との見方も出ている。国民民主党の玉木代表
玉木氏は22日、党の支持率低下について、読売新聞の取材に「経済政策が重なっている高市総裁が就任した自民党に支持が流れたのではないか」と分析した。高市氏が自民総裁に選出された4日以降、国民民主に連立入りを含めた協力を要請したのに対し、玉木氏は政策実現を優先する考えを示し、協議は停滞した。
立憲民主党も野党統一候補の有力な選択肢として玉木氏の名前を挙げ、日本維新の会、国民民主との協力を探った。玉木氏は野党連携の条件として、立民にエネルギーや安全保障などの基本政策を一致させるよう迫ったが、双方の溝は埋まらなかった。
世論調査では「自民党中心の政権の継続」を望む人は7月の35%から58%に上昇した一方、「野党中心の政権に交代」を求める人は47%から26%に下落した。
玉木氏はこの日、「立民がもっと現実的な政策に振り切っていれば、野党統一候補も実現したかもしれない」と立民を当てこすった上で、「野党第1党中心の政権は無理だと見切られたのではないか」と述べた。
立民の野田代表は22日、国民民主の支持率低落を問われ、「(自民との連立か野党との連携か)白黒ハッキリしなかったからではないか」と指摘した。国民民主内にも「玉木代表は首相になる決断ができないとみられた側面もあり、支持を失った」(若手)との危機感が広がっている。
▽高市首相の所信表明、原案判明 社会保障給付見直しの国民会議を新設<毎日新聞>2025/10/23 09:07

臨時国会で高市早苗首相が初めて実施する所信表明演説の原案が23日、判明した。社会保障の給付と負担のあり方の見直しについて超党派の議員や有識者で構成する「国民会議」の新設を打ち出す。「給付付き税額控除の制度設計を含めた税と社会保障の一体改革について議論する」方針で、少数与党であることを踏まえて、野党にも議論への参加を呼びかける。
経済・財政政策については「先端技術を開花させる『強い経済』を構築するため、『責任ある積極財政』の考え方の下、戦略的に財政出動を行う」と明記。「所得を増やし、消費マインドを改善し、税収を増加させる。不安を希望に変えていく」として、積極財政の立場を改めて鮮明にする。
成長戦略分野では、先端業を「開花」させ、経済成長を実現する「日本成長戦略会議」の創設を表明する。成長戦略の加速には「金融の力が必要だ」とも指摘し、「金融を通じ、日本経済と地方経済の潜在力を解き放つための戦略」を策定。「世界の投資家が信頼を寄せる経済を実現することで、世界の資本が流れ込む好循環を生み出す」と強調する。
このほか、「危機管理投資」として、経済安全保障や食料安全保障などの社会課題について、官民で戦略的投資を行っていくことも打ち出す。【古川宗】


