▽ロシア凍結資産、ウクライナ支援に早急に利用=有志連合首脳会合<ロイター日本語版>2025年10月25日午前 6:21 GMT+9

ロシア凍結資産、ウクライナ支援に早急に利用=有志連合首脳会合

Alistair SmoutWilliam James

[ロンドン/キーウ 24日 ロイター] – スターマー英首相は、欧州のウクライナ支援国首脳らとの「有志連合」会合をロンドンで主催した。ロシア産石油・ガスからの依存脱却やウクライナへの長距離ミサイル追加供与など、さまざまな取り組みについて協議する中、欧州首脳らは、ウクライナ支援資金としてロシアの凍結資産を早急に利用する必要があるとの考えを示した。同会合には、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席した。

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、トランプ米大統領がウクライナへの長距離巡航ミサイル「トマホーク」供与を依然検討中であると言及。オランダのシューフ首相は、欧州連合(EU)は英米によるロシア石油企業への制裁措置に追随すべきとの考えを示した。

デンマークのフレデリクセン首相は、ロシア資産をどう活用するかについて、クリスマスまでに解決策を見つける必要があるとの見解を示した。

スターマー氏は24日、同会合では、凍結されたロシア資産をウクライナ支援融資の財源として活用する取り組みを早急に進展させなければならないことは「完全に明確」だったと述べた。

こうした中、ゼレンスキー大統領は欧州首脳らに対し、停戦に向けてロシアに交渉圧力をかけるため、ウクライナの長距離兵器能力を増強するよう要請。「(ロシアの)プーチン大統領は、ウクライナへのトマホーク供与の可能性を認識すると直ちに協議再開の用意があると表明した」と述べた。

また、ロシアの全ての石油会社や、ロシアが制裁逃れに利用する「影の船団」、石油ターミナルに制裁を導入し、ロシアの資金供給能力を阻止するよう求めた。

さらに、ウクライナは防空システムを国内で製造する方法を見つける必要があるとの認識も表明。ウクライナ戦争開始以降、同国は兵器生産を増強しており、現在は兵器の約60%を国内で製造しているものの、防空システムとミサイルは依然として西側諸国からの供給に依存している。

▽米の対ロ制裁、プーチン氏にさらなる圧力=NATO事務総長<ロイター日本語版>2025年10月25日午前 5:41 GMT+9

米の対ロ制裁、プーチン氏にさらなる圧力=NATO事務総長

[ロンドン 24日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は24日、米国による新たな対ロシア制裁が、ウクライナの紛争で資金や兵力の枯渇に直面しているロシアのプーチン大統領に対する圧力を強めるだろうと述べた。

ウクライナを支援する「有志国連合」の首脳会議のため、英ロンドン訪問中のルッテ氏は記者団に対し、「ウクライナに対するわれわれの支援は効果を上げている」とし、支援継続の必要性を強調した。

▽ロシア特使が訪米を確認、「対話継続を示す証拠」<ロイター日本語版>2025年10月25日午前 3:07 GMT+9

Gleb Bryanski

ロシア特使が訪米を確認、「対話継続を示す証拠」

[モスクワ 24日 ロイター] – ロシアのドミトリエフ特使(国際経済・投資協力担当)は24日、会談のために訪米中であることを確認した。米ロ間の対話の継続を示す証拠だと述べた。

ドミトリエフ氏はロイターに対し、今回の会談はかなり前から計画されていたものであるとした上で、「最近の非友好的なさまざまな動きがある中でも、米国側は(会談を)キャンセルしなかった」と言及。「われわれは対話を継続する」としつつも、「ロシアの利益が考慮され、尊重される場合にのみ、米ロの対話は継続される」と述べた。

米政府は今週、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すと発表。ロシアに対しウクライナでの即時停戦に応じるよう求め、一段の措置を講じる用意があると表明した。

ドミトリエフ氏は米国の石油 制裁は裏目に出るとの見方を示し、「米国のガソリンスタンドでガソリン価格が上がるだけだ」と述べた。

▽ロシア、米欧の新たな制裁を分析中 国益に沿って行動=大統領府<ロイター日本語版>2025年10月24日午後 7:36 GMT+9

ロシア、米欧の新たな制裁を分析中 国益に沿って行動=大統領府

[モスクワ 24日 ロイター] – ロシア大統領府のペスコフ報道官は24日、米欧による最新の制裁を分析中であり、今後は国益に沿って行動すると述べた。

記者団に対し「われわれの利益に最も適したことをする」と表明。「主として、誰かに対してではなく、われわれ自身の利益のために行動するということだ」と語った。