Benoit Berthelot
- 検察当局は容疑者の拘束を確認-1人は空港から国外逃亡を図る
- 拘束された2人は窃盗歴のある常習犯とみられる-仏紙パリジャン
パリのルーブル美術館で起きた宝飾品強盗事件で、当局は25日に複数の容疑者を逮捕・拘束した。
パリの検察当局は26日午前、容疑者の拘束を確認し、うち1人はシャルル・ドゴール空港から国外逃亡を図っていたと明らかにした。仏紙パリジャンは先に、男2人が拘束され、もう1人はパリ北東部で確認されたと報じていた。
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事件は19日に発生。4人の犯行グループが白昼堂々と館内に侵入し、ネックレスやティアラ、イヤリングなどフランス王室の宝飾品8点を奪った。わずか7分で終わったこの犯行を巡っては非難の声とともに、世界的美術館の警備体制を見直す必要性を浮き彫りにした。
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パリジャンによると、拘束された2人は30代で窃盗歴のある常習犯とみられる。背後に指示役がいた可能性もあるという。容疑者は最長96時間の拘束が認められている。2人のうち1人がアルジェリアに向かおうと計画していたことが拘束の決め手になったと、パリジャンは伝えた。
フランスのヌニェス内相は26日、Xへの投稿で、捜査員に「心からの祝意」を送り、「私の要請に応え全力で取り組んだ。彼らには常に全幅の信頼を置いていた」と記した。
原題:Suspects in Louvre Heist in Custody After Week-Long Manhunt (1)(抜粋)
