県政の継続か刷新かが最大の争点となった宮城県知事選挙は、現職の村井嘉浩氏(65)が元参議院議員の新人を僅差で抑えて6回目の当選を果たしました。

【開票所ごとの得票もこちらから】

宮城県知事選挙の結果です。

▽村井嘉浩(無所属・現)当選 34万190票。
▽和田政宗(無所属・新)32万4375票。
▽遊佐美由紀(無所属・新)17万6287票。
▽伊藤修人(無所属・新)2万445票。
▽金山屯(無所属・新)3663票。

現職の村井氏が、元参議院議員で参政党から事実上の支援を受けた和田氏を僅差で抑えて6回目の当選を果たしました。

村井氏は大阪府出身の65歳。

防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊で勤務し、県議会議員を経て、2005年の知事選挙で初当選しました。

選挙戦は、5期20年続く村井県政の継続か刷新かが最大の争点となり、村井氏は、これまでの実績を強調した上で、世界的な半導体企業の誘致や、生成AIなどを導入する企業への支援などを訴えました。

村井氏「約束したことを次の4年間で確実に」

村井氏は「今まで経験したことのない選挙だったが、ひとえに20年間やってきたことが間違っておらず、『これからの4年間、村井県政の集大成をやっていいよ』という評価をいただいたものと考えている。皆さまに約束したことを次の4年間で確実にやりたい」と述べました。

和田氏「勝ちきることができなかったことを心よりお詫び」

和田氏は支援者を前に「皆さんからの支援を私が体現、実現できなかったことに尽きる。懸命に頑張ってきたが、勝ちきることができなかったことを心よりお詫び申し上げる」と述べました。

参政 神谷代表「あと一歩まで追い詰めたことに意義」

和田氏の応援に入った参政党の神谷代表は「草の根の活動で支持を広げ、もうあと一歩のところまで追い詰めたことには意義を感じている。現職の新自由主義的な政策は県民を幸せにしないというメッセージは、仙台市を中心にかなりの有権者に届いたが、県内全域には広げられなかった。もう一度、戦い方を練り直し次につなげたい」などとするコメントを発表しました。