
防衛省統合幕僚監部は、ロシアのツポレフ95爆撃機2機とスホイ35戦闘機2機が24日午前、大陸方面から飛来し、日本海上空を南東に進んだ後、新潟県佐渡島沖で北東に進路を変え、日本領空付近を沿うように飛行したことを確認。航空自衛隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと発表した。
ロイター通信は「この出来事は、高市早苗首相が就任後初の所信表明演説で防衛力強化の加速を約束する数時間前に発生した」と報じた。

小泉進次郎防衛相はX(旧ツイッター)で、4機を「核兵器を搭載可能な戦略爆撃機」「ウクライナ侵略にも使われている多用途戦闘機」とした上で、「ロシアは、ウクライナ侵略を行いつつ、我が国周辺でも日常的に活発な軍事活動を行っている―これが現実です」と投稿した。
26日のNHK番組「日曜討論」では、「今までだったら領空侵犯ではないということで、大臣自身が発信することはなかったが、私のXアカウントも含めて、今後国民の皆さんに、なぜ防衛政策を強化しなければならないのかご理解いただき、自衛隊の仕事の姿を見ていただくために発信も変えていきたい」と述べ、日本を取り巻く軍事情勢の情報発信強化を表明した。
