▽ハマスが人質遺体1体を返還、イスラエルが受領を確認<ロイター日本語版>2025年10月28日午前 6:29 GMT+9

ハマスが人質遺体1体を返還、イスラエルが受領を確認

[カイロ 27日 ロイター] – イスラエル首相府の声明によると、27日、パレスチナ自治区ガザで死亡した人質の遺体1体が赤十字を通じて引き渡された。身元が確認されれば、ガザに残る遺体は12体となる。

ハマスの軍事部門は同日朝、ガザ地区で回収した人質の遺体1体を引き渡すと発表していた。人質の遺体の回収と引き渡しは、トランプ米大統領のガザ地区計画における障害の一つとなっている。

▽トルコ、欧州主力戦闘機20機を英国から購入へ 首脳が会談<ロイター日本語版>2025年10月28日午前 5:15 GMT+9

トルコ、欧州主力戦闘機20機を英国から購入へ 首脳が会談

[アンカラ 27日 ロイター] – スターマー英首相は27日、訪問先のアンカラでトルコのエルドアン大統領と会談し、欧州の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」20機を80億ポンド(約107億ドル)でトルコに売却する合意に署名した。英首相府が明らかにした。

ユーロファイターは英独、イタリア、スペインが共同開発した欧州の戦闘機で、トルコは7月に英国とユーロファイター・タイフーン40機の予備購入契約に署名していた。北大西洋条約機構(NATO)加盟国同士の防衛協力が一段と深まると同時に、トルコの防空体制強化につながることになる。

トルコ国防省はこれとは別に、オマーンとカタールからユーロファイター・タイフーンをそれぞれ12機ずつ追加的に購入する計画を明らかにした。

中東では米国製戦闘機F15、F16、F35を数百機保有するつイスラエルがイランやシリアなどのトルコ周辺国に対する空爆を実施。トルコは防空体制の強化を急いでいる。トルコは欧米と良好な関係を背景にユーロファイターに加え米国製戦闘機の導入も視野に入れており、昨年、F16を40機取得する70億ドル規模の契約を米国と締結。ただ、引き渡しは遅延している。

▽クルド武装組織PKK、トルコから撤退発表 政治参加要求<ロイター日本語版>2025年10月27日午前 8:57 GMT+9

クルド武装組織PKK、トルコから撤退発表 政治参加要求

[カンディル山脈(イラク) 26日 ロイター] – トルコの非合法組織クルド労働者党(PKK)は26日、トルコ政府と調整中の武装解除プロセスの一環として同国から撤退すると発表し、PKKの政治参加を可能にする措置を進めるよう政府に求めた。

40年以上にわたりトルコ政府と対立してきたPKKは、収監中の指導者アブドラ・オジャラン受刑者からの武装闘争終結の呼びかけを受けて、5月に武装解除と解散を決定。7月には誠意の象徴として一部の武器を焼却した。

PKKは、イラク北部の拠点であるカンディル山脈でのイベントで読み上げられた声明で、「自由で民主的かつ兄弟的な生活」の基礎を築くため、トルコから全ての戦闘員を撤退させることを決定したと述べた。

この措置は武装解除と統合プロセスへのコミットメントを反映したものだとし、統合法を可決することでPKKの「民主政治」への移行の道を開くようトルコ政府に求めた。

トルコ大統領府のデュラン報道官は撤退発表を歓迎し、政府は恒久的な平和と安全の実現を望んでいると述べた。

PKKは近年、弱体化しており、既に拠点はイラク北部に移っている。