David Shepardson

全米で2700便超が遅延、管制官の欠勤急増 政府閉鎖27日目

[ワシントン 27日 ロイター] – 米政府機関の一部閉鎖が27日目に入り、航空管制官らの欠勤が急増する中、全米で27日、4300便以上の航空便が遅延となった。

連邦航空局(FAA)は、人員不足は南東部全域およびニュージャージー州ニューアーク空港の便に影響を与えており、ロサンゼルス国際空港では地上待機命令を発令し、平均25分の遅れが生じたとした。

米東部時間27日午後5時(日本時間28日午前6時)現在、米格安航空会社(LCC)のサウスウエスト航空 (LUV.N), opens new tabは全便のうち24%、アメリカン航空(AAL.O), opens new tabは18%、デルタ航空 (DAL.N), opens new tabは13%の航空便に遅れが出ている。

26日には、遅延は8600便以上に及んでいた。 もっと見る

運輸省当局者によると、26日の遅延の44%は管制官の欠勤によるもので、通常の5%から大幅に増加した。

政府機関の閉鎖が長期化する中、約1万3000人の航空管制官と約5万人の運輸保安局(TSA)職員が無給勤務を余儀なくされている。トランプ政権は、管制官の給与が28日に全額支給できなくなる中、航空便の混乱は悪化するとしている。

遅延や欠航が相次いでいることで、国民の不満が高まり、政府閉鎖の影響に対する監視の目が厳しくなっている。

ダフィー運輸長官は27日にクリーブランドで管制官と会談。全米航空管制官協会は28日に多くの空港で、最初の給与が全額支払われなくなることを強調するイベントを計画している。