Mark Gurman

  • 10-12月売上高は10-12%増の見通し-パレクCFOがWSJ紙に示す
  • 7-9月の大中華圏での売上高は3.6%減、市場予想下回る
The Apple Fifth Avenue store in New York.
The Apple Fifth Avenue store in New York. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

アップルが30日発表した7-9月(第4四半期)決算では、売上高がアナリスト予想を上回った。ケバン・パレク最高財務責任者(CFO)は年末商戦に向けて楽観的見通しを示した。

  発表資料によると、全体の売上高は7.9%増の1025億ドル(約16兆円)と、市場予想平均の1022億ドルをわずかに上回った。

  中国販売は鈍化したものの、サービス事業の予想を上回る成長が業績を押し上げた。パソコン「Mac」とウエアラブル部門も予想より好調だった。

  パレクCFOは米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の取材に対し、10-12月(第1四半期)の売上高が10-12%増となる見通しを示した。スマートフォン「iPhone」など同社製品が年末商戦で好調に推移するとの見方を示唆した。

  ティム・クック最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、同期間の売上高がアップルとiPhoneにとって過去最高となるとの見通しを示した。

  決算発表後の時間外取引でアップル株は4%強上昇した。

  一方、中国本土を含む大中華圏での売上高は3.6%減の145億ドル。アナリスト予想は164億ドルだった。

  7-9月期の1株利益は1.85ドルとなり、市場予想平均の1.77ドルを上回った。

原題:Apple Tops Sales Estimates Ahead of Holiday Season Surge (2)(抜粋)