▽イラン最高指導者が米非難、イスラエル支援継続なら協力できず<ロイター日本語版>2025年11月4日午前 3:41 GMT+9

イラン最高指導者が米非難、イスラエル支援継続なら協力できず

[ドバイ 3日 ロイター] – イランの最高指導者ハメネイ師は3日、米国がイスラエルを支援していることなどを非難し、米国と協力関係を築くことはできないと述べた。国営メディアが報じた。

ハメネイ師は「米国はイランと協力したいと言うこともある」とした上で「米国が軍事基地を維持し、中東地域に干渉し続ける限り、イランとの協力は不可能だ」などと発言した。

トランプ米大統領は10月、米国はイランの準備ができれば「ディール(取引)」を行う用意があるとし、「友好と協力の手は差し伸べられている」と述べた。

米国とイランは複数回にわたり核協議を実施していたが、6月にイスラエルとイランが交戦し、米国もイランの核施設を攻撃した。西側諸国は核兵器開発のリスクを最小化するためウランの濃縮活動を停止するよう求めているが、イランの主張との間には隔たりがあり、核協議は停滞している。

▽イスラエル、レバノンにヒズボラ武装解除要請 失敗なら「自衛権行使」<ロイター日本語版>2025年11月3日午後 2:09 GMT+9

Tala Ramadan

イスラエル、レバノンにヒズボラ武装解除要請 失敗なら「自衛権行使」

[2日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は2日、ヒズボラが再武装を試みているとし、レバノンがヒズボラの武装解除に失敗した場合、イスラエルは昨年の停戦協定に基づき自衛権を行使すると警告した。

ネタニヤフ氏は閣議の冒頭で、自国領土が新たな戦線となるのを防ぐ措置をレバノンが取らない場合、イスラエルは「必要に応じて行動する」と述べた。

レバノンとイスラエルはガザ紛争をきっかけに1年以上にわたって対立が続いたが、昨年11月に米国の仲介で停戦合意した。しかし、イスラエルによる国境を越えた攻撃は散発的に続いている。

イスラエル軍は2日の声明で、ヒズボラのメンバー4人を殺害したと発表した。

イスラエルのカッツ国防相は、ヒズボラの武装解除とレバノン南部からの同組織排除という約束をレバノン政府は果たさなければならないと述べた。

レバノン軍の関係者はロイターに対し、ヒズボラの武器庫を多数爆破したため爆薬が底をついたとし、年末までには南部の掃討を完了する予定だと語った。