畜産農家から意見を聞く立憲民主党の野田代表(3日、山形市で)

 立憲民主党は3日、党幹部が各地を訪れ、聞き取った有権者の意見を国会の質疑などに反映させる取り組み「ここからはじまる――聞く・つなぐ・変える」を始めた。党勢低迷から抜け出せない中、次期衆院選に向け、支持拡大につなげたい考えだ。

畜産農家から意見を聞く立憲民主党の野田代表(3日、山形市で)

 「自治体任せの段階ではない。国として何ができるのか。代表質問の項目に加えさせてもらう」

 野田代表は山形市内で開いた有権者らとの対話集会で、クマ被害対策の強化を訴える出席者にこう応じ、4日の衆院代表質問で取り上げる考えを示した。集会に先立って視察した畜産農家が所有する牛舎では、飼料価格の高騰が話題となり、野田氏は「頂いた声をつないで、(政府を)動かしていくことに徹していきたい」と記者団に強調した。

 読売新聞社が10月21~22日に行った緊急全国世論調査では、立民の政党支持率は6%で、伸び悩みが続く。党幹部は「これまで聞きっぱなしだった有権者の声を政策に反映させたい」としており、この日の対話集会は野田氏の講演に比べ、出席者との質疑応答により多くの時間が割かれた。

 寄せられた意見は今後の国会審議や議員立法などで活用を図る考えで、安住幹事長もこの日、福岡市の街頭で、「自民党と1対1で頑張れるのは立憲民主党だけだ」と訴えた後、有権者と触れ合った。

 来年3月までに全都道府県で開催する予定で、野田氏は「いつ衆院解散があってもおかしくない。てこ入れが必要な現職や、新人のところを優先していく」と記者団に語った。

▽「知恵を絞ってアシスト」参政・梅村氏、小野田紀美氏を応援 外国人政策閣僚会議初会合<産経ニュース>2025/11/4 09:43

参政党の梅村みずほ参院国対委員長(左)と小野田紀美外国人共生担当相
参政党の梅村みずほ参院国対委員長(左)と小野田紀美外国人共生担当相

参政党の梅村みずほ参院国対委員長は、政府が4日に首相官邸で外国人政策に関する関係閣僚会議の初会合を開くのを前に、小野田紀美外国人共生担当相にエールを送った。3日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、小野田氏に対し「心から応援しています」と投稿した。

梅村氏は国会でいわゆる経営管理ビザの悪用など外国人問題を多く質問してきた。この日のXでは、「一部議員たちから私へのヤジ・罵声が飛び交う中、小野田議員が『重要な指摘!』『その通りだ!』と誰より大きな声援を送ってくださるシーンが何度もありました。どれだけ心強かったかしれません」と振り返った。

小野田氏に関して「知識経験ともに豊富で、礼節と愛嬌があり、いつもTPOをわきまえた適切な態度で臨み、配慮ない批判や誹謗中傷には凛然と応じる彼女は年齢関係なく私にとって目標とすべき政治家のお一人です」と評価し、「外国人共生担当の適任者です」と期待を込めた。

外国人問題は、集住や土葬問題も含め多岐にわたる。梅村氏は、「大臣となれば言いたいことも封じざるを得ないもの、私たちも知恵を絞ってアシストできればと存じます」とした一方で、国会での論戦に関しては「時に厳しく追及することもあろうかと存じますが、それは決して大臣を責めるためでなく、ひとえに我が国を守るためであるとご理解いただけますと幸いです」と真剣勝負を強調していた。