▽ロシア、東部2都市でウクライナ軍包囲と主張 降伏呼びかけ<ロイター日本語版>2025年11月5日午後 8:20 GMT+9

ロシア、東部2都市でウクライナ軍包囲と主張 降伏呼びかけ

[モスクワ 5日 ロイター] – ロシア国防省は5日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロフスクとハルキウ州クピャンスクでウクライナ軍部隊を包囲しており、降伏を促したと発表した。

国防省によれば、ロシア軍はポクロフスクとクピャンスクでウクライナ軍をほぼ包囲する挟撃作戦を展開している。同時に機動力の高い小規模部隊やドローンで兵たんをかく乱し、ウクライナ側の後方に混乱をもたらしたとしている。

戦況図によると、ロシア軍はポクロフスクを完全包囲するまで数キロの地点に達した。クピャンスクでは大部分を掌握し、市内に通じる主要道路へ前進中とされる。

ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、クピャンスクにはロシア兵は60人しかおらず、ウクライナ軍が掃討作戦中だと述べたが、ロシア国防省はこの発言を否定した。

ウクライナ部隊は「大釜」に閉じ込められ、ロシア軍の進撃で状況は急速に悪化しているとし、「ウクライナ兵が自力で助かる道は自発的な降伏以外にない」と主張した。

▽ウクライナ電力輸入、10月は今年最高に ロシアの攻撃強化で<ロイター日本語版>2025年11月5日午後 1:53 GMT+9

ウクライナ電力輸入、10月は今年最高に ロシアの攻撃強化で

[キーウ 4日 ロイター] – ウクライナのコンサルタント会社エクスプロは3日、10月の電力輸入量が今年最高の360メガワット時に達したと明らかにした。同国の電力システムは、ロシアによるドローン(無人機)とミサイルの攻撃に継続的にさらされている。

9月の電力輸入量は140メガワット時、8月は264メガワット時だった。

ウクライナ当局者によると、ロシアはウクライナの電力施設攻撃を強化しており、多数の地域で停電が発生している。

エクスプロによると、主なウクライナの電力輸入元は主にハンガリーとポーランドだという。

▽プーチン氏「今世紀の安保に歴史的意義」、最新兵器の開発者らを称賛<ロイター日本語版>2025年11月5日午前 8:09 GMT+9

プーチン氏「今世紀の安保に歴史的意義」、最新兵器の開発者らを称賛

[4日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は4日、最近実験に成功した最新兵器の性能を称賛し、安全保障や戦略に寄与すると指摘した。最新兵器の開発者らを称える式典で述べた。

ロシアは10月下旬に原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」や核弾頭を搭載できる新型原子力魚雷「ポセイドン」の発射実験を実施し成功したと発表した。

ロシア通信社によると、プーチン氏は式典で、開発者らに対し「あなた方が達成した結果は、誇張ではなく、今後数十年間、21世紀の安全保障と戦略的平等の確保という点で、わが国にとって歴史的な意義がある」と述べた。

ブレベスニクとポセイドンが採用する小規模な原子力技術は、北極圏や宇宙空間、最終的には月面基地の建設に特に有用であり、レアメタル抽出のためのエネルギー源としての活用も可能と指摘した。

また、2024年11月のウクライナ攻撃で初めて使用されたとされる「オレシュニク・ミサイル」の量産を進めていると述べた。