▽トランプ氏「ユーモアある」習氏「まじめ」 高市首相、米中韓首脳の印象語る 衆院予算委<産経ニュース>2025/11/7 11:07

衆院予算委員会で答弁する高市早苗首相=7日午前、国会内(春名中撮影)
衆院予算委員会で答弁する高市早苗首相=7日午前、国会内(春名中撮影)

高市早苗首相は7日の衆院予算委員会で、会談した米国のトランプ大統領、中国の習近平国家主席、韓国の李在明(イジェミョン)大統領に対する印象を語った。トランプ氏については「ユーモアがある」、習氏については「まじめ」、李氏については「私のことをよく調べていた」と述べた。

首相は「印象ということを聞かれると非常に難しいが」と前置きした上で、トランプ氏について「率直に申し上げると、とても快活でユーモアのある方だなと思った」と述べた。10月28日の会談については「初めての会談と思えないような打ち解けた雰囲気の中で、かなり難しい課題も含めて充実した会談を行うことができた」と説明した。

続いて、10月31日に会談した習氏について「初めての会談だったが、とてもまじめな方だという印象だ。でも、中身の深い、充実した議論ができた。だから、懸案についても率直に議論し合える関係を構築することができたと考えている」と語った。

10月30日に会談した李氏とのやり取りにも触れ、「とても温かく迎えていただいた。私のことをとてもよく調べていて、私がもっとよく調べていればよかった」と回想した。具体的には「自分が果たせなかった夢、バイクやドラムやスキューバダイビングといった私の趣味の話があった。互いに二世政治家ではなく、ゼロから一生懸命歩んでここまで来たね、ということで、自分で頑張ってきたということにも言及していただいた」と明かした。

会談については「予定時間を大きく超えて率直な話を伺う中で、大統領自らの日本や私への配慮を感じることのできるやりとりがあった」と紹介し、「日米韓の連携や、今の戦略環境の中での日韓関係についても、問題意識を共有できるリーダーだという印象を持った」と述べた。

自民党の斎藤健氏の質問に答えた。

▽高市首相、7日は異例の午前3時出勤 「あまりにハードワーク」自民・斎藤健氏が心配<産経ニュース>2025/11/7 10:13

衆院予算委で質問する自民党の斎藤健氏=7日午前
衆院予算委で質問する自民党の斎藤健氏=7日午前

衆院予算委員会は7日午前、高市早苗首相と全閣僚が出席する基本的質疑を実施した。最初の質問者で自民党の斎藤健元経済産業相は、首相への期待を語った一方「あまりにハードワークだ」と心配した。首相は7日午前3時過ぎに公邸入りし、予算委に備えていた。

「上手にサボって」

斎藤氏は冒頭、「日本初の女性首相となったことに心から敬意を表したい。これからの活躍を期待する」と語った。

続けて、「ただ心配しているのは、あまりにハードワークなのではないかということだ」と述べた。首相が就任直後から東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、日米、日中、日韓などの各首脳会談、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議といった外交日程をこなし、さらに国会日程が続いていることを挙げた。

斎藤氏は、「さすがに『働いて、働いて、働いて』と言っている首相だが、正直心配なところがある。いいパフォーマンスをするには、休憩も必要なのではないかと思うので、ぜひ上手にサボりながらやっていただきたい」と助言した。その上で、首相に経済の成長戦略について尋ねた。

首相、答弁打ち合わせ

首相は斎藤氏の心配に対しては言及せず、「成長戦略の肝は危機管理投資だと考えている。日本成長戦略本部において、17の戦略分野について供給サイドに直接働きかける措置だけでなく、戦略的投資の促進につながる需要サイドからの政策支援を含めて、多角的、戦略的な総合対策をとりまとめるよう、関係大臣に指示した」と説明。「民間有識者にも参画してもらう日本成長戦略会議を早急に開催し、経済対策に盛り込む重点事項を取りまとめて、成長戦略を始動させていく。スピード感を持って検討を進めていく」と強調した。

予算委に先立ち、首相は午前3時過ぎに公邸入りし、秘書官と3時間余り打ち合わせをした。歴代首相も予算委前には同様の打ち合わせをしていたが、午前3時過ぎからというのは異例だ。

斎藤氏は質問の最後にも「健康に留意して頑張ってほしい」と語りかけた。