▽予防接種物資などのガザ搬入難航、イスラエルが拒否=ユニセフ<ロイター日本語版>2025年11月12日午前 11:42 GMT+9

Olivia Le Poidevin

予防接種物資などのガザ搬入難航、イスラエルが拒否=ユニセフ

[ジュネーブ 11日 ロイター] – 国連児童基金(ユニセフ)は11日、パレスチナ自治区ガザへの子どもの予防接種用注射器や粉ミルク用哺乳瓶などの必需品搬入をイスラエルが拒否していると明らかにした。

ユニセフは停戦下で大規模な子ども向け予防接種を実施しているが、160万本の注射器や、ワクチンの容器を保管する太陽光発電式冷蔵庫をガザに輸送する上で深刻な課題に直面していると説明。注射器は8月から通関手続きを待っていると訴えた。

ユニセフ広報担当のリカルド・ピレス氏は、「注射器と冷蔵庫はイスラエルに軍民両用と見なされており、通関手続きと検査の通過が非常に困難だが、緊急に必要だ」と述べた。

援助物資搬入を監視するイスラエル軍の援助調整機関COGATは、同国は注射器や冷蔵関連機器の搬入を阻止していないと主張。軍民両用物品については、パレスチナのイスラム組織ハマスが援助を軍備増強に利用しないよう特段の注意を払っているとし、必要な物資搬入については国際機関に代替案を提示していると釈明したが、詳細は明らかにしなかった。

さらにユニセフは、ガザへの人道支援は増加しているものの、93万8000本の調合済み粉ミルクや給水車の交換部品など、一部の重要物資はなお搬入を拒否されていると説明した。

▽トルコ検察、イスタンブール市長に懲役2000年求刑 汚職の罪で<ロイター日本語版>2025年11月12日午前 1:22 GMT+9

トルコ検察、イスタンブール市長に懲役2000年求刑 汚職の罪で

[イスタンブール 11日 ロイター] – トルコ検察は11日、汚職の罪で収監中のエクレム・イマモール・イスタンブール市長に対し、懲役2000年超を求刑した。同氏が大規模な汚職ネットワークを率い、10年間でトルコ政府に1600億リラ(38億ドル)の損失をもたらしたとしている。ロイターが起訴状を入手した。

4000ページを超える起訴状には、イマモール氏を犯罪組織の創設者および首謀者として描いた組織図も含まれている。イマモール氏はエルドアン大統領の主要な政敵とされる。

イマモール氏は、これまで自身に対する全ての容疑を一貫して否定し、逮捕・収監は政治的動機によるものだと述べている。同氏の所属する最大野党・共和人民党(CHP)も「ナンセンス」として否定した。