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ベゾス氏の宇宙企業、大型ロケットの2回目打ち上げに成功

[ケープカナベラル(米フロリダ州) 13日 ロイター] – アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏の宇宙企業ブルーオリジンは13日、大型ロケット「ニューグレン」の2回目となる打ち上げを行った。有償顧客向けとしては初の打ち上げで、米航空宇宙局(NASA)の衛星2基を火星に向けて送り出し、再使用型ブースターの回収にも初めて成功した。

1月に続く打ち上げ成功とブースターの回収は、ロケット打ち上げサービスで先行するイーロン・マスク氏のスペースXとの真っ向勝負を目指すブルーオリジンにとって重要な節目となった。

天候や地磁気嵐の影響で、打ち上げは当初予定から数日遅れた。打ち上げから約10分後に第1段ブースターは大西洋上のはしけの甲板に無事帰還。前回は回収に失敗していた。

その後ニューグレンが主な目標である火星探査衛星の投入に成功したことも確認された。2つの衛星は「ブルー」と「ゴールド」と呼ばれ、2027年に火星へ到達し、11カ月にわたり火星の宇宙空間環境を調査するための軌道に入るという。

ブルーオリジンはニューグレンの開発に数十億ドルを投じてきた。ニューグレンは乗員と貨物を軌道へ運ぶ同社の主力機として設計された重量級ロケットだ。