米政権特使、ハマス副代表と近日中に会談へ=米紙

[ワシントン 14日 ロイター] – 米紙 ニューヨーク・タイムズは14日、関係筋2人の話として、トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使が近日中に、イスラム組織ハマスの首席交渉官で副代表を務めるハリル・アル・ハイヤ氏と会談すると報じた。

▽ハマス、ガザで支配体制再構築 停戦発効から約1カ月<ロイター日本語版>2025年11月14日午後 6:27 GMT+9

Nidal Al-Mughrabi

ハマス、ガザで支配体制再構築 停戦発効から約1カ月

[カイロ 14日 ロイター] – パレスチナ自治区ガザの停戦発効から1カ月余り。イスラム組織ハマスが現地で再び支配を強めている。米国主導の停戦合意が第2段階に入る中、ハマスが武装解除し統治から退くのか、不透明感が漂う。

10月に停戦合意の第1段階が発効すると、ハマスはイスラエル軍が撤退した地域でいち早く支配体制を立て直した。イスラエルに協力した、あるいは窃盗、その他の犯罪を理由にパレスチナ人数十人を殺害した。

ガザ住民10数人に話を聞くと、ハマスは別の方法でガザを支配しつつあると話す。ハマスは、支配地域に入ってくる物資を監視し、燃料やタバコなど非公式な流入品に手数料を課し、価格をつりあげているとみなした業者には罰金を科しているという。

ハマスの政府部門広報責任者は、タバコや燃料への手数料賦課という話は不正確であると述べ、税徴収説を否定。緊急の人道的・行政的任務を遂行する一方、物価の管理に「懸命に」取り組んでいると説明した。ガザの戦後統治をパレスチナ人の実務官僚が担う計画を踏まえ、「移行をスムーズに進めることがわれわれの目標だ」と述べ、統治を引き継ぐ用意があるとした。