▽ロシア軍、ザポリージャ州で前進 2集落制圧と発表<ロイター日本語版>2025年11月17日午前 6:33 GMT+9

[モスクワ 16日 ロイター] – ロシア軍は16日、ウクライナ南東部ザポリージャ州で急速に前進し、同州全体の掌握に向けた大規模攻勢の一環として2つの集落を制圧したと発表した。
ロシア軍は6月下旬にドニプロペトロウスク州に進軍して以来、同州および隣接するザポリージャ州で攻勢を続けており、親ウクライナの地図によると過去6週間で比較的広い戦線に沿って少なくとも30キロ前進したとみられる。
ロシア国防省は軍がリブノピリャを占領したと発表した。これにより南部の町フリャイポレがロシア軍の攻撃の標的となる恐れがある。同省はオリヒウからわずか9キロのマラトクマチカも制圧したと発表した。
ロシアの著名な戦争ブロガーの一人、ユーリ・ポドリャカ氏は「オリヒウ防衛にとってこの村の重要性を過大評価することはできない」とし、マラトクマチカは実質的に「オリヒウへの玄関口」だと指摘した。
ウクライナのコメントは得られていない。ウクライナ軍司令官は先週、フリャイポレ周辺を含むザポリージャ戦線の一部で戦闘が激化していると述べていた。
ロシアはザポリージャ州の約75%を支配していると主張している。
▽ロ、25年に滑空弾12万発製造か 射程400キロ延伸も=ウクライナ<ロイター日本語版>2025年11月15日午前 3:54 GMT+9

[キーウ 14日 ロイター] – ロシアが2025年、安価で破壊力の強い滑空爆弾を最大12万発製造する見通しだと、ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長がロイターとのインタビューで明らかにした。新型で最大200キロメートルと長射程の500発も含まれる。
22年のウクライナ全面侵攻以降、ロシアは兵器生産を大幅に拡大しているが、軍事関連の生産の詳細は公表していない。ロシアは、射程を400キロメートルまで伸ばし、ミサイルを使わずにさらに多くのウクライナの都市を攻撃できるようにする改良にも取り組んでいるという。情報の入手経路や過去のデータには言及しなかった。
滑空爆弾は、翼やエンジンを併用するなどして飛行する。12万発には新規製造分と既存の改造分が含まれるという。射程はこれまで最大90キロメートルと推定されていた。大量生産が可能であり、数百キログラムの爆薬で建物や要塞を破壊できる。
スキビツキー氏によるとロシア軍は日に200─250発程度の滑空爆弾を発射している。ウクライナ国防省のデータによると、先月は1日平均が約170発だった。スキビツキー氏は「撃墜は可能だが、ロシアで生産される量は膨大で、脅威だ」と指摘した。
スキビツキー氏は、ロシアが25年までに計約7万機の長距離ドローン(無人機)を生産すると推定していると述べ、エネルギーインフラへの攻撃が冬場も続くと予想。ウクライナの状況を不安定化し、和平交渉でウクライナに譲歩を迫るロシアの手段の一つだと主張した。
ロシアには24年に北朝鮮から数百万発の砲弾が供給されたが、在庫減により25年は供給量が半分以下となっているという。北朝鮮は小型短距離や大型中距離のドローンの量産を開始したことにも言及した。
