中国船、尖閣諸島海域を通過 海警局が発表

[北京 16日 ロイター] – 中国海警局は、同局の船団が「権利執行パトロール」のため、16日に尖閣諸島(中国名・釣魚島)海域を通過したと発表した。

高市早苗首相は7日の国会答弁で、台湾有事が日本の集団的自衛権の行使が可能となる「存立危機事態」になり得ると発言。日中関係が緊張している。

海警局は声明で「中国海警局船1307編隊は釣魚島の領海内でパトロールを行った。これは海警局が自国の権益を守るために行った合法的な巡視活動だ」と表明した。

一方、台湾国防部(国防省)は16日午前、過去24時間に台湾周辺で中国軍用機30機と海軍艦船7隻を探知したと発表した。

また国防部は15日遅く、中国が「台湾周辺の空海域に嫌がらせを行う」目的で「共同戦闘パトロール」を実施したと表明。これに対応して、台湾側も航空機と艦船を派遣し、状況を監視したとしている。