▽トランプ氏、サウジ皇太子と会談 F35売却と表明 米に大規模投資へ<ロイター日本語版>2025年11月19日午前 6:35 GMT+9

[ワシントン 18日 ロイター] – トランプ米大統領は18日、サウジアラビアのムハンマド皇太子をホワイトハウスに迎え、サウジが米国に6000億ドルを投資することで合意したと明らかにした。
トランプ氏は「(サウジが)米国に6000億ドルを投資することに同意してくれたことに感謝したい。彼は私の友人なので、1兆ドルに増やすかもしれない」とした。
これに対し、皇太子は投資額を1兆ドルに増やすと応じた。
ただ、具体的な内容は明らかになっていない。サウジは予算超過で遅延に直面している近未来都市構想や2034年ワールドカップ(W杯)のスタジアム建設など、国内で野心的な一連の大規模プロジェクトに多額の支出をしているため、米国向けに1兆ドルの投資を取りまとめるのは困難な見通し。
トランプ大統領はさらに、米国はF35ステルス戦闘機をサウジに売却する方針と表明。両国が「防衛協定で合意した」と述べたものの、詳細には踏み込まなかった。
サウジへのF35ステルス戦闘機売却については、イスラエル向けと同様の取り決めになるとした。
トランプ氏はまた、2018年のサウジ人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件を巡り、ムハンマド皇太子は「何も知らなかった」と述べ、皇太子を擁護した。さらに「客人を困惑させる」質問をしたとして、カショギ氏に関する質問を発した記者を叱責した。
ただ、米情報機関は皇太子がカショギ氏を拘束もしくは殺害する作戦を承認していたと結論付けており、トランプ氏の主張と矛盾する。
カショギ氏事件を機に両国の関係は冷え込んでいたが、トランプ氏によるホワイトハウスでの皇太子歓迎は、両国の関係における大きな転換点を示唆している。
▽イスラエル首相、ガザからのハマス排除を呼びかけ 国連決議受け<ロイター日本語版>2025年11月19日午前 12:20 GMT+9
Alexander Cornwell, Nidal Al-Mughrabi

[テルアビブ/カイロ 18日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は18日、パレスチナ自治区ガザからハマスを追放するよう求めた。国連安全保障理事会が17日、トランプ米大統領のガザ紛争終結計画を支持する決議案を採択したことを受け、Xに複数の投稿を行った。
ネタニヤフ氏は一連の投稿でトランプ大統領を称賛したほか、この計画は「ガザの完全な非軍事化、武装解除、過激化の阻止」を求めているため、イスラエル政府は平和と繁栄につながると確信していると記した。
また、「イスラエルは全ての隣国に平和と繁栄の手を差し伸べている」とし、隣国に対し「ハマスとその支持者をこの地域から追放するため、イスラエル側に加わる」よう呼びかけた。
ネタニヤフ氏が言う「ハマス追放」はどういう状態かとの質問に対し、報道官は「トランプ大統領の20項目の計画にあるように、ガザにハマスが存在しないことを保証し、ハマスがガザ地区内のパレスチナ人を統治する能力を持たないようにする」ことを意味すると回答した。
トランプ大統領の20項目の計画には、ハマスのメンバーが「平和的共存と兵器廃棄を約束した場合には恩赦を与える」とし、離脱を希望するメンバーには第三国への安全な通行を認めるとする条項が含まれている。別の条項では、ハマスはガザの統治にいかなる役割も担わないことに同意するとされている。ただ、組織の解散やガザからの撤退を明示的に求める条項はない。
▽ガザ和平計画の安保理採択、「和平への第一歩」とパレスチナ外相<ロイター日本語版>2025年11月18日午後 5:34 GMT+9

[マニラ 18日 ロイター] – パレスチナ自治政府のアガベキヤン外相は18日、米国が主導するパレスチナ自治区ガザの和平計画を支持する決議案を国連安全保障理事会が採択したことは、和平への長い道のりに必要な第一歩だと述べた。
同相は「国連決議は、和平への長い道のりの第一歩だ。停戦が実現するまでは、他のことに着手することはできないので、この一歩が必要だった」と訪問中のフィリピン・マニラで記者団に語った。
その上で、パレスチナの自決や最終的な独立など、取り組むべき課題はまだあり、和平計画の実施プロセスは国際法に則ったものでなければならないと述べた。
和平計画では、パレスチナの独立はパレスチナ自治政府が改革を実施した後になると示唆しているが、この問題が後で取り上げられる可能性があるとし、「これらの要素が含まれている限り、われわれはこの最初のステップに満足している」と語った。
パレスチナ自治政府は決議採択を歓迎し、実施に参加する用意があるとしている。
