
[ワシントン 19日 ロイター] – ボンディ米司法長官は19日、性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏の捜査に関する文書を30日以内に公開すると発表した。エプスタイン氏に関する司法省の文書公開を義務付ける法案が18日に議会を通過したことを踏まえた措置。
ボンディ長官は記者会見で「法律を順守し、最大限の透明性を推進していく」と述べた。
ただ、トランプ大統領が命じたエプスタイン氏と関係があった民主党員の捜査に影響を与える恐れのある文書については、司法省が公開を差し控える必要があるため、包括的な公開とはならない可能性もある。
▽サマーズ氏、OpenAI取締役を辞任-エプスタイン氏との関わり受け<bloomberg日本語版>2025年11月20日 0:46 JST
Rachel Metz
- 公的活動退く方針-イェール大学役職、ブルームバーグへの寄稿も
- 混乱期のOpenAIに2023年から参画、取締役再編の目玉人事の1人
米ハーバード大学元学長のラリー・サマーズ元米財務長官が、OpenAIの取締役を辞任する。OpenAIが19日に発表した。サマーズ氏は、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン氏とのやり取りを米議員が公開したことを受け、公的な活動から退く方針を示している。
OpenAIは発表した声明で「ラリーはOpenAIの取締役会から辞任することを決めた。私たちはその決定を尊重する」と述べた。
サマーズ氏は17日、エプスタイン氏との連絡を続けていたことについて「深く恥じている」と述べていた。サマーズ氏は19日の声明で、OpenAIの取締役辞任の決断は「その発表に沿ったものだ」と説明した。
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ブルームバーグ・ニュースの報道担当者によると、サマーズ氏の公的活動からの撤退には、ブルームバーグテレビの有償寄稿者の職務も含まれる。ニューヨーク・タイムズ(NYT)はハーバード大学の学内紙クリムゾンに対し、クリムゾンのオピニオン欄での契約を更新しないと伝えた。NYTによると、サマーズ氏はグローバル開発センター理事長職、アメリカ進歩センターのフェロー職、イェール大学バジェット・ラボでの役職など、複数のポジションからも退任する。
サマーズ氏は、ハーバード大学教授を務めていた2023年11月、当時まだ混乱期だが注目を集めていたOpenAIに取締役として参加した。
サマーズ氏の取締役就任は、米国経済界と政界両方に深いつながりを持つ人物として、OpenAI取締役会再編の目玉とされた。取締役会にはその後、ソニー・エンタテインメントの元幹部ニコール・セリグマン氏や、元米国家安全保障局(NSA)長官のポール・ナカソネ氏らが加わった。
原題:Larry Summers Steps Down From OpenAI Board Over Epstein Ties(抜粋)
