▽イスラエル軍、レバノン南部への攻撃強化 「ヒズボラ標的」<ロイター日本語版>2025年11月20日午前 7:42 GMT+9

[ベイルート 19日 ロイター] – レバノン南部で19日、イスラエル軍による空爆が激化し、少なくとも1人が死亡した。イスラエルは国境地帯で親イラン武装組織ヒズボラが軍事力再建を試みているとして、ほぼ連日攻撃を続けている。
ヒズボラはイスラエル国境地帯で軍事的プレゼンスを終わらせ、レバノン軍が同地域に展開するという要件を順守しているとしている。
イスラエルは19日、交流サイト(SNS)でレバノン南部4集落にある建物を特定し、ヒズボラの軍事インフラだとして攻撃を警告。これを受けて住民が避難した。
イスラエル軍は「ヒズボラのロケット部隊の兵器貯蔵施設」を攻撃したと説明。施設は民間人地域の中心にあったとし、一般市民への被害を軽減する措置を講じたと強調した。
イスラエル軍はヒズボラが別の集落でも軍事力再建に取り組んでいると非難し、ヒズボラの本部と武器貯蔵施設の存在を確認したと述べた。
ヒズボラ関係者はイスラエルの主張を否定し、「攻撃継続を正当化するための虚偽の主張」だとした。
レバノン保健省は南部の集落でイスラエル軍の攻撃により1人が死亡したと発表。イスラエル軍は「ヒズボラの即応態勢の再構築」に取り組んでいた同組織の構成員1人を殺害したと述べた。
▽イスラエルがガザ空爆、25人死亡 停戦違反巡る応酬続く<ロイター日本語版>2025年11月20日午前 6:57 GMT+9

[カイロ 19日 ロイター] – パレスチナ自治区ガザで19日、イスラエル軍が4回の空爆を行い、保健当局によると少なくとも25人のパレスチナ人が死亡した。10月に成立した停戦協定の脆弱さが改めて浮き彫りとなった。医療関係者によると、ガザ市のザイトゥーン地区で10人、市郊外のシェジャイアで2人、残りはガザ南部ハンユニスでの2件の別々の攻撃で死亡した。
イスラエル軍は、ハマスの隊員が停戦に違反してイスラエル軍部隊に発砲したことを受け、ハマスを標的にした攻撃をガザ全域で実施したと主張。イスラエル軍に負傷者はいないとみられる。
これに対し、ハマスはイスラエルの攻撃を危険なエスカレーションであると非難。米国に対し「表明した約束を守るとともに、停戦を履行して攻撃を停止するようイスラエルに即座に圧力をかける」よう求めた。
こうした中、匿名で語った米国当局者は、ハマスは停戦合意を破ろうとしており、非武装化の約束を履行するつもりがないと指摘。「こうした自暴自棄とも言える戦術は失敗に終わるだろう」との見方を示した。
