Abhishek Vishnoi、Sangmi Cha

  • JPモルガン、中国株の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げ
  • 中国株「魅力的なエントリーポイントになっている」-JPモルガン

米銀JPモルガン・チェースは、中国株の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。来年について、大幅な株価上昇の可能性が顕著な下落リスクを上回るようになったとしている。

  ラジブ・バトラ氏らJPモルガンのストラテジストは、26日公表のリポートで、「中国株は今年のアウトパフォーム分の大半を吐き出しており、魅力的なエントリーポイントになっている」と指摘。「来年は人工知能(AI)の採用や消費刺激策、ガバナンス改革など複数の支援材料が見込まれる」と記した。

  中国株は約1カ月前に付けた数年ぶり高値からの下落局面にある。MSCI中国指数は10-12月(第4四半期)に6.2%下げている一方、MSCIアジア太平洋指数は1.3%上昇している。

MSCI中国指数のパフォーマンス、10-12月はアジア指数下回る

  バトラ氏らストラテジストは4月初旬、中国株の買いを推奨していた。それ以降、MSCI中国指数は約33%上昇。MSCIアジア太平洋指数は37%上昇している。

  リポートでは、中国株市場は2020年遅くに始まった下落サイクルからの回復初期にあると指摘。よって「バリュエーションは依然として妥当な水準にあり、投資家のポジションもまだ軽い」と記された。

原題:JPMorgan Upgrades China’s Stocks on Multiple Positive Drivers(抜粋)