▽米国務長官、ウクライナ和平協議進展に楽観的 合意には依然課題も<ロイター日本語版>2025年12月1日午前 7:01 GMT+9

Jeff Mason

米国務長官、ウクライナ和平協議進展に楽観的 合意には依然課題も

[ハランデールビーチ(米フロリダ州) 30日 ロイター] – 米国とウクライナの当局者は30日、ロシアとの和平案を巡り米南部フロリダ州で協議した。双方が協議は生産的だったとし、ルビオ米国務長官は紛争終結に向けた課題を認めつつも進展に楽観的な見方を示した。

ルビオ氏は「(紛争終結の)難しさについて引き続き現実的だが、特にわれわれが前進を遂げたという事実を踏まえると、楽観的でもある」とし、「単に戦争を終わらせるだけではなく、ウクライナの未来を守り、これまで以上に繁栄する未来を実現するという共通のビジョンがある」と語った。

ウクライナの主権と独立を確保する道筋を築くことが目標だとも述べた。

米側からはウィットコフ特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏も出席した。ウィットコフ氏は週内にロシア側と会談する見通し。

ウクライナ代表団を率いたウメロフ国家安全保障・国防会議書記は会談の冒頭で「米国はわれわれの声に耳を傾け、われわれを支援し、共に歩んでくれている」と謝意を示した。

会談後にも「ウクライナにとって、ウクライナ国民にとって重要なあらゆる問題について協議し、米国は非常に協力的だった」と述べ、協議は生産的だったとした。

▽ウクライナ、黒海でロの「影の船団」タンカー2隻攻撃 無人艇で<ロイター日本語版>2025年11月30日午後 1:41 GMT+9

Tom BalmforthMax Hunder

[キーウ 29日 ロイター] – ウクライナ保安局(SBU)の当局者は29日、黒海沿岸のロシアの港に向かっていた制裁対象のタンカー2隻を無人艇で攻撃したと明らかにした。

当局者がロイターに明らかにしたところによると、2隻は輸出用の原油を積み込むためロシア黒海沿岸の主要輸出拠点ノボロシースク港に向かって航行中だった。

当局者が共有した動画には、無人艇がタンカーに向かって進んだ後、大きな爆発が起き、船で火災が発生する様子が映っている。

当局者は「映像は両タンカーが攻撃で大きく損傷し、事実上、航行不能になったことを示している。ロシアの石油輸送に大きな打撃を与えるだろう」と述べた。攻撃がいつ行われたかについては明らかにしなかった。

ウクライナは西側諸国に対し、ロシアが制裁逃れに利用している「影の船団」に対して措置を講じるよう繰り返し求めている。

トルコは今回の攻撃が自国の排他的経済水域(EEZ)で発生し、深刻な安全上のリスクを及ぼしたとして懸念を表明。同国外務省報道官はXへの投稿で、トルコ政府は黒海での戦争拡大を防ぎ、同地域における国の経済的利益と活動を守るために関係各国と連絡を取っていると述べた。