- 地上攻撃「かなり近い」、FRB新議長候補は来年早々に発表も
- ロシアはウクライナ支援国への報復検討も、FOMCが分裂、子ども口座
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「かなり近い」
トランプ米大統領はベネズエラなどの麻薬組織を標的に、近く地上攻撃に踏み切る意向を示唆した。米国防総省はカリブ海と東太平洋で「麻薬密輸船」を攻撃している。トランプ氏はホワイトハウスで「近く地上でも攻撃を始めるつもりだ。地上攻撃の方がずっと容易であり、われわれは彼らのルートを把握している」と発言。地上攻撃の開始は「かなり近い」と続けた。同氏はまた、米国の違法薬物を持ち込もうとするあらゆる国が標的になり得るとして、コロンビアとベネズエラの両国に言及した。
「1人に絞った」
トランプ米大統領は次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の候補を「来年早々に」発表すると述べた。ホワイトハウスで開いた閣議で「FRB新議長の人選を、恐らく来年早々に発表する」と発言。選考過程を統括するベッセント財務長官はこれまで、クリスマス前後に公表される可能性があると語っていた。トランプ氏は「最終的に1人に絞った」とも述べた。事情に詳しい関係者は先週ブルームバーグ・ニュースに対し、ハセット国家経済会議(NEC)委員長が次期FRB議長の最有力候補に浮上していると語っていた。ただ、トランプ氏は予想外の人事や政策を決めることで知られており、公表されるまで指名は確定とは言えない。
報復を検討も
ロシアは自国船籍のタンカーに対する攻撃が今後も増加するようなら、ウクライナ支援国のタンカー攻撃を考えるかもしれないと、プーチン大統領が警告した。インタファクス通信が報じた。これによると、プーチン氏は「ウクライナ軍が今していることは、海賊行為だ」と語った。プーチン氏はロシアによる攻撃対象を港湾施設やウクライナに寄港する船舶に広げることが、最初の対抗措置になる可能性があると主張。「こうした海賊行為の実行でウクライナを支援する国々の船舶に対して報復する可能性を検討する。これを行うとは言わないが、可能性を検討する」と続けた。
異例の分裂
米連邦公開市場委員会(FOMC)はどこで利下げを止めるべきか、当局者の間でかつてないほど見解の相違が広がっている。過去1年ほどで、政策金利の終着点に関する見方の隔たりは、当局者が見通しの公表を始めた2012年以降で最も大きくなった。こうした状況から、来週のFOMC会合での追加利下げの是非や、その後の対応について、公の場でも意見の相違が表面化する異例の事態となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、最大限の雇用と物価安定の2大責務のどちらを優先するかについて、FOMC内で意見が大きく分かれていることを認めた。
貯蓄の価値啓蒙
米コンピューター大手、デル・テクノロジーズを創業したマイケル・デル最高経営責任者(CEO)とスーザン夫人は、米国の子ども2500万人それぞれに250ドル(約3万9000円)を提供し、将来の資産形成に向けた投資口座の立ち上げを後押しする。夫妻による総額62億5000万ドルの寄付は、「トランプ口座」として知られる政府の「インベスト・アメリカ(米国に投資を)構想」を拡張するもの。同構想は2025年から28年の間に生まれた子どもを対象に、1人当たり1000ドルを政府が拠出するが、デル夫妻は政府構想の対象から外れた10歳以下の子ども向けに資金を財務省に寄付する。この年齢層の80%を網羅する見通しだという。
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